2020年度の大学入試改革や2022年度の新しい指導要領の導入を控え、学校では授業内容の刷新が求められています。
働き方改革が待ったなしの状況で教員の方々にとっては非常に悩ましいこととは思いますが、大きな転換期に乗り遅れることはできません。
そんな中、授業力刷新のため、高校の教員の間では「ティーチング・ポートフォリオ」という教育ツールに関心が集まっているようです。
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この「ティーチング・ポートフォリオ」は、教師として大切にしたい理念を見つけ、その理念と実際の授業内容とのギャップを把握しながら指導のスキルを高め、知識一辺倒ではなく生徒自らが考え、課題を解決する力を養う教育に繋げることが狙いです。
文部科学省は「主体的・対話的で深い学び」「脱・詰め込み型教育」を目標としていますが、それを実現するためにどのような授業を展開するべきかは大きな課題です。
いくら制度が変わっても、肝心の教員の考え方や授業内容が何も変わらなければ、まさに絵に描いた餅になってしまいます。
改革に向けて試行錯誤が続くこととは思いますが、まずは教員の皆さんが自身の教え方や考え方を客観的に把握し、「主体的・対話的で深い学び」とのギャップを知ることが重要です。
そのギャップを埋めるためには大きな苦労もあるかと思いますが、将来の日本を背負う生徒達のためにも、全ての教員の皆さんが前向きに取り組んでいただくことを切願します。
(文責:木村)