寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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平成28年度 文部科学白書

遅くなりましたが、白書の記事を。

文部科学省HPより。

 

平成28年度 文部科学白書:文部科学省

 

毎年の白書、チェックされておられますでしょうか。

今回の白書の目次はこんなふうになっています。

第1部 特集

巻頭写真 リオデジャネイロの軌跡
特集 子供たちの未来を育む豊かな体験活動の充実

第2部 文教・科学技術施策の動向と展開

第1章 教育再生の着実な実現
第2章 東日本大震災からの復興・創生の進展
第3章 生涯学習社会の実現
第4章 初等中等教育の充実
第5章 高等教育の充実
第6章 私立学校の振興
第7章 科学技術・学術政策の総合的推進
第8章 スポーツ立国の実現
第9章 文化芸術立国の実現
第10章 国際交流・協力の充実
第11章 ICTの活用の推進
第12章 安全・安心で質の高い学校施設の整備
第13章 防災・減災対策の充実
第14章 行政改革政策評価等の推進

第2部は基本的に毎年同じ構成になっています。

そして第1部に、その年ならではの特集記事が掲載されます。

今回はオリンピック、そして「体験活動」にスポットが当たっていますね。

図表等もふんだんに使われておりますので、わりあい気軽に読めると思います。

ご興味がおありならぜひリンクをぽちっとやってみてください。

 

ここでは、体験活動に関する特集記事に書かれている内容を一部抜粋します。

自然体験や生活体験といった体験が豊富な子供やお手伝いを多くしている子供,生活習慣が身に付いている子供ほど,自己肯定感や道徳観・正義感が高い傾向が見られます。

 

子供の頃の体験と大人になってからの資質・能力との関係を見ると,子供の頃に自然体験やお手伝い,友達との遊び,地域での活動などの体験が豊富な人ほど,大人になってからの人間関係能力や自尊感情,意欲・関心といった資質・能力が高い傾向が見られます。

 

保護者が子供に積極的に体験の機会を与えていたり(体験支援的な関わり),子供に生活習慣を身に付けさせることに力を入れたりしている(生活指導的な関わり)ほど,その子供のコミュニケーションスキルや礼儀・マナースキルが高い傾向が見られます。

限られた時間をどの活動に割り当てるか。

学校においては大きな課題ですよね。

その中で、体験活動、学校行事の優先順位はいかがでしょうか。

ともすると、直接的な授業や補習、部活動よりも劣後することも多い、

というケースもあるように思います。

ただ、学校という空間や組織が強みを発揮する、あるいはその存在感を示すのは、

集団行動やリーダーシップといった、

「人の集合体」としての活動からの学びではないか、とも思います。

 

限られた時間をどの活動に割り当てるか。

子どもの育ちにとってよりよい選択がなされることを願います。

 

(文責:吉田)

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