先日、文部科学省HPにこんな情報が掲載されました。
上記リンクは「概要版」ですが、ざっと目を通すと
論点は理解できるつくりになっています。
現状の大きな課題は以下の点を読むと明らかです。
・⼤学等の実施率72.9%、学⽣参加率2.6% (平成26年度)
・学生の6割近くは個人で申し込み、企業も独自での募集が多い
・企業・学生は5日未満(特に1日)での実施・参加が多い。大学では5日以上の実施が多い
どうやら、大学が制度化しているインターンシップは
期間の長さが学生側のネックになっているようですね。
大学としてはインターンシップを正規の教育課程として捉えたい一方、
企業と学生はどうしても「就職につなげたい」との想いが強くなってしまう…
当然の帰結かもしれません。
さて先日、ある学校法人さんを訪れた時の話です。
複数の学校種をお持ちのその学校法人さんでは、
これまで、他の学校種との連携が十分ではありませんでした。
このたび、体制の変更により、学校種のトップ同士の
コミュニケーションが大幅に充実し、結果として、
「中高生が幼稚園で職業体験を行う」
ことが実現する運びとなりました。
それ以外にも、高校に留学している生徒さんが他校種にも足を運び、
国際交流を実施するとか、
他校種の施設を活用して新たな学びを実践するとか、
そういった動きが活発化してきています。
実はこのような動き、特定の学校法人さんだけではなく、
別の学校法人さんを訪れた時にも同様の話が持ち上がっておりました。
その学校法人さんも、このたび大きく体制が変わっておられます。
学校種間の連携が進まない…とお嘆きの声は私もよく耳にします。
一方で、今回私がした経験は、その連携を阻む大きな原因が何であるかを
知るために非常に大きな体験となりました。
事を阻むのが人であるなら、事を成すのもまた人である。と。
インターンシップが身近なところに実現の可能性を持っていることを、
複数の学校種をお持ちの法人さんはぜひ意識していただきたいと思います。
(文責:吉田)