「睡育」をご存知でしょうか?
私は先日初めてこの言葉を知りました。
読んで字のごとく、「睡眠に関する教育」のことなのですが、
本日はこの「睡育」についてご紹介します。
まずは、記事をご紹介します。
スマートフォンの普及などで寝不足になりがちな子どもたちに睡眠の大切さを伝え、生活習慣を改善させる「睡眠教育」(眠育)が各地の学校で広がっている。
眠りが子どもの体の成長に重要なのはもちろん、学習などの意欲にも大きく関わる。家庭や地域も巻き込んで遅刻や欠席が減り、学力アップの効果も出始めた。
「朝は午前7時までに起きましょう。1、2年生は夜9時までに寝ましょう」
大阪市淀川区の市立三国小で10月の朝、保健委員の児童が正門前に立ち、登校中の児童らに呼びかけた。
同校は年に3度、「生活点検週間」を設け、児童が就寝や起床の時刻などを毎日記録して提出。目標の時間までに寝た児童を表彰してきた。
遅刻の多さから7年前に始め、大幅に改善した。全国学力テストの成績も向上。府の平均以下だったが、平均以上となり、その上の全国平均を超える科目も出てきた。
以前、学校でのシエスタ(=昼寝)についての記事を当ブログで
取り上げたことがあり、昼寝をすることで勉強の効率が向上する
とのことでしたが、そもそも毎日しっかりと睡眠をとることが
何より大切ではないかと感じます。
大人でも寝不足の日の仕事は集中力が持続せずに効率が低下したり
やる気も起こらないものですので、子どもにとって十分な睡眠が
いかに重要であるかは容易に想像できますね。
この記事によると、1校だけの事例しか紹介されていませんが、
睡育を推進したことによって、生徒の生活習慣を改善させ、
遅刻の減少や成績の向上など、明らかに効果が出ているようです。
効果が出たという意味においては、「地域や家庭を巻き込んで」
というのが大きなポイントではないかと思います。
子ども達の毎日の睡眠は当然ながら家庭でのことですので、
学校の取り組みだけでは間違いなく限界があります。
裏を返せば、学校と地域や家庭が連携しなければ、
大きな成果は期待できない取り組みとも言えるでしょう。
今後は全国的にこのような取り組みが広がることを期待する一方で、
小学校だけではなく、中学校や高校にもこのような取り組みが
浸透すればいいなと個人的には思います。
勉強に部活に遊びに恋愛に、何かと多忙を極める中高生ですが、
毎日の十分な睡眠によって正しい生活習慣を身に付けたり、
成績を向上させることができれば非常に良いことですし、
同時に、様々なことにおいて効率良く短時間でやり切ることの
重要性を認識したり、その習慣や技術を身に付けることも必要では
ないかと思います。
(文責:木村)