大阪市が平成28年6月から7月にかけて実施した
「子どもの生活に関する実態調査」の結果(速報値)が
先日公表されました。
実施の調査対象は以下のようになっています。
本日は、小学生・中学生向けに実施した調査の結果の中から
一部をご紹介します。
調査の回答数は小学生が14,040人、中学生は12,990人でした。
なお、下記設問の付番は筆者が便宜上行ったものです。
①おうちの大人の人に宿題(勉強)を見てもらいますか
- ほとんどない … 小学生:24.2%、中学生:30.5%
- まったくない … 小学生:19.0%、中学生:47.2%
中学生になると、80%弱の保護者が子どもの宿題(勉強)を
ほとんど、もしくはまったく見ていないようです。
共働き世帯の増加等、要因はいろいろとありそうですが、
なんとも寂しい結果です。
②学校のある日、授業時間以外に1日あたりどれくらいの時間、勉強をしますか
- まったくしない … 小学生:6.8%、中学生:13.5%
③学校の授業時間以外に、1日あたりどれくらいの時間、読書をしますか
- まったくしない … 小学生:25.2%、中学生:42.9%
設問②と③は、設問①の結果とリンクしそうな結果です。
いずれも中学生になると数値は上昇しており、かなり心配な結果です。
④あなたは、自分の体や気持ちで気になることはありますか
- ねむれない … 小学生:13.1%、中学生:11.3%
- 不安な気持ちになる … 小学生:17.1%、中学生:22.9%
- やる気が起きない … 小学生:18.6%、中学生:32.6%
- イライラする … 小学生:24.5%、中学生:28.5%
多感な時期にあり、友人関係などの悩みは尽きないのでしょうが、
これも非常に心配な結果です。
勉強や読書の習慣を子どもに身に付けることは学校だけでは難しく、
やはり家庭(保護者)の理解と連携・協力が欠かせないことが
この調査の結果からも見えてきます。
学ぶことの楽しさ、大切さを我々大人たちが子ども達にしっかりと伝え、
自らがその姿を示す必要がありそうですね。
(文責:木村)