最近、新聞でもたびたび記事になっている「こども食堂」ですが、
みなさん、ご存知でしょうか?
経済的に厳しい、もしくはひとり親のため食事が満足に用意できないと
いった事情を抱えた子供たちに、「無料や低価格で食事を提供する場所」
として定義されています。
全国に広がっているこの動きですが、子どもだけでなく大人も利用できます。
朝食を食べない人の割合が若年層で増えているとの問題とも関係するかもしれませんが
日々の活動に必要なエネルギーは、基本食事で賄うことから
食事が満足に用意できないことは、生活の質を下げてしまうことに直結します。
このことは普通に食事を提供できている家庭では、ほとんど意識されないと思います。
私自身も新聞の記事を読むまでは、親の経済事情が子供の食事まで強く影響を
与えていることをあまり深く認識はしていませんでした。
この問題を少しでも解消しようとするこども食堂は、これから増えていってほしいと
思います。また以下のサイトでは、全国のこども食堂の運営先がわかるようになっています。
ただ、広がりをみせる一方でこども食堂を運営する側も、いろいろとご苦労が
あるようです。
営利目的でこども食堂を運営しているわけではないので、
食材や調理などは基本ボランティア頼みになります。
家庭や野菜などの生産者から食材を分けてもらったり、
調理を手伝ってもらったりしながら運営しているようです。
飲食店では、まだ食べられる食材をやむなく廃棄する場合もあると
聞きます。
一方でこども食堂では、食材の提供者を募っています。
これらがうまくかみ合えば、社会全体でこども食堂を支えられる
かもしれません。
学校としては、直接こども食堂の運営をするのは困難だと思いますが、
違う形でのアプローチは可能です。
生徒一人一人の家庭環境をどこまで細かく把握するかと
いう問題はありますが、
例えば、食事で困っているという生徒がいたら、こども食堂を案内することは
できるはずです。
生徒が毎日元気に登校し、生活できる環境を支えるということも
学校の大事な役割です。
少しの気づきで何かが変わります。参考になれば幸いです。
(文責:竹内)