寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

京都 みっけ隊

少し前の話ですが、京都市ユニークな取り組みを始めています。

ご存知でしょうか?

 

その名も「みっけ隊」。

 

www.sankei.com

 

市民が「道路の損傷部分を発見」すると、その部分をスマホで写真を撮ります。

すると自動的に、土木事務所に場所と写真が送信される仕組みになっています。

行うことはたったこれだけです。

 

専用のアプリが必要になりますが、

市民が普段の生活で気づいた「補修が必要な個所」を手軽に送信することで、

土木事務所は「効果的に補修が必要な個所がわかり」、

さらに現場に行く前に「補修の緊急度」もわかります。

 

小さな子供やお年寄り、車いすの方など道路が少しでも損傷していると

危険な場合があります。

しかし、危険個所を発見しても「市役所に連絡する」のはおっくうになってしまう

(自分が連絡しなくても誰かがするだろうという思いがある)

現状からすると画期的な試みだと思います。

 

私が、この運用のすばらしいと感じたのは、

「市民をうまく巻き込んでいる」点です。

 

「何か気が付いたことがあれば、行政に連絡ください。」と役所が

アナウンスをしても、ほとんどの方は「他人事」として行動しません。

 

しかし、この仕組みを使うことで

自分が補修連絡をした箇所が、後日補修されているのをみると

「自分はいいことをした。」という気持ちを味わえます。

 

さらに本人は強制ではなく、「自主的に参加」しているので、

行動が長続きする効果も期待できます。

 

これらを直接学校に応用するのは難しいですが、

「地域住民の方との交流」は学校として大事な視点です。

特に私立学校の場合は、近隣の方が必ずしも生徒や保護者ではないため、

学校の実情を知ってもらう機会が少ないのが実情です。

 

 

もちろん、定期的に地域の方から意見を聞く機会を

設けていると思いますが、「負担が少ない」情報交換の仕組みを

考えるきっかけにしてもらえればありがたいです。

 

(文責:竹内)