「ドローン型」と呼ばれる2016年の新入社員を対象とした
意識調査の結果に関する記事を紹介します。
日本マンパワーが実施した調査によると、
会社・組織を選んだ理由として
・「給与や待遇が良い」29.9%
・「知名度が高い」42.8%
が3年連続で増加しているそうです。
その一方で
・「自分のやりたいことができる」33.4%
・「社内の雰囲気や人間関係が良い」36.6%、
・「自分が成長できる」50.6%
は3年連続減少しているそうです。
学校を卒業し社会へと巣立ち、
さぞかし夢と希望に満ち溢れているのだろうと思えば、
そうでもなさそうです。
(もちろん、全員ではありませんが。)
やりがいや成長よりも安定を求める人が増えているということでしょうか。
もしくは、やりたいことがないか、すでに諦めてしまっている人が
増えているのでしょうか。
また、日本生産性本部が実施した調査によると
これからの社会人生活が不安と回答した人は
52.4%(男子51.0%、女性56.2%)で
1990年の調査開始以来過去最高を記録したそうです。
こちらも、夢と希望に満ち溢れているわけではなく、
むしろ反対の結果になっています。
これから先に不安を感じるから安定を志向するのか、
安定を志向しつつも、これから先に不安を感じるのか、
何とも複雑な心模様です。
では、何について不安に思っているかといえば
・自分があげる成果
・職場の人間関係
・自分のモチベーション維持
・自分のイメージどおりの仕事かどうか
というようなことが挙げられています。
育ってきた時代の背景によるところもあって、
失敗を恐れたり、他人の評価を気にしすぎるがあまり、
安定を求める傾向にあるということでしょうか。
でも、仕事に失敗はつきもの。
ただただ同じ失敗を繰り返してはいけませんが、
いつの時代も「最近の若いもんは・・・」と言われていますから、
思い切って頑張っていただきたいものです。
(文責:木村)