年度末から年度初めの時期になると活発化する(ような気がする)、文科省からの情報発信。
本日は高大接続システムに関する最終報告をご紹介します。
高大接続システム改革会議「最終報告」の公表について:文部科学省
連日ボリュームの大きな報告書をご紹介することになってしまい恐縮です。
本日の報告書は、これまでも断片的にお届けしてきた内容を取りまとめた格好のものとなっております。
ですので、詳細まで改めてお読みいただく必要は薄いかもしれません。
ただ、何が書かれているのか、ざっと押さえておくことは必要でしょう。
まずは目次を加工引用させていただき、概要をつかむことにしましょう。
Ⅰ 検討の背景と狙い
Ⅱ 高大接続システム改革の基本的な内容
(1)高大接続システム改革の基本的内容
ア 高等学校教育改革
イ 大学教育改革
ウ 大学入学者選抜改革
(2)段階を踏まえた着実な実施
Ⅲ 高大接続システム改革の実現のための具体的方策
1.高等学校教育改革
(1)高等学校教育改革の基本的な考え方
(2)教育課程の見直し
(3)学習・指導方法の改善と教員の指導力の向上
(4)多面的な評価の充実
(5)「高等学校基礎学力テスト(仮称)」の導入
ア 導入の考え方
イ 基本的事項
ウ 具体的な仕組み
(6)高等学校教育の質の向上に向けたカリキュラム・マネジメントの確立とPDCAサイクルの構築
2.大学教育改革
(1)大学教育改革の基本的な考え方
(2)三つの方針に基づく大学教育の実現のための方策
ア 三つの方針の重要性
イ 三つの方針の策定に関する位置付けの強化
ウ 三つの方針に基づく教学マネジメントの確立
(3)認証評価制度の改革
3.大学入学者選抜改革
(1)大学入学者選抜改革の基本的な考え方
(2)個別大学における入学者選抜改革
ア 個別大学における入学者選抜改革の基本的な考え方
イ 「AO入試」「推薦入試」「一般入試」の在り方の見直しなどを通じた新たなルールづくり
ウ 大学入学前の多様な学習や活動に係る調査書や提出書類等の改善エ 個別大学における入学者選抜改革を推進するための支援
(3)「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の導入
ア 導入の考え方
イ 基本的事項
ウ 具体的な仕組み
Ⅳ 改革の実現に向けた今後の検討体制等
(1)高大接続システム改革の推進・検討等の体制について
(2)「高等学校基礎学力テスト(仮称)」について
(3)大学入学者選抜改革について
ア 個別大学における入学者選抜改革について
イ 「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」について
(4)「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の実施主体について
いかがでしょうか。
本テーマは何度もマスコミをにぎわせていますので、皆様にとっても概ねこれまでに把握できている内容であろうと思います。
全体イメージをつかむための資料として、以下の資料も参考になりそうです。
どうしても入試制度がトピックになりがちですが、本改革には「高等学校教育」と「大学教育」そのものを変えることも含まれています。
そして、これらを貫いているのが「目標設定」と「評価」のサイクルであるように感じます。
少子化が進む中で、教育機関の位置づけもこれまでとは変化する可能性が大いにあります。
学校が子どもたちを選ぶ以上に、子どもたちが学校を選ぶ形が一般化していく中で、学校はどんなふうに魅力を蓄え、それを発信するか。
その際に「なりたい姿=目標設定」と「進捗確認=評価」は学校経営上も必須であろうと思います。
本改革に直接関連しようともしなくとも、経営のPDCAサイクルはぜひ一度ご確認ください。