大学入試センター試験が一昨日、昨日とおこなわれました。
受験生の皆さんはどんな結果を得られたでしょうか。
私も昨日、英語の問題にチャレンジしてみました。
問題の難易度より、それだけの時間、集中力を保つことの苦労を改めて感じました。
受験生の皆さんの進路開拓が進みますことを祈念しております。
さて本日は文科省からの情報提供です。
平成27年度私立学校施設の耐震改修状況等の調査結果について:文部科学省
私学のみを集計されています。
しかも、大学以外を分けて集計してくれてもいます。
文科省統計としては珍しいことのようにも思えます。
結果概要は次の通り。
○ 私立高等学校等の耐震化の状況は、全ての学校種で8割を超え、前年度から2.9ポイント上昇の83.5%となった。
○ 耐震化の要否を判定する上で必要な耐震診断の実施率は76.3%となり、前年度から4.7ポイント上昇した。
耐震化率、という数値がよく使われるわけですが、今回の資料を見ながら、その耐震化率を算出するための分子は
「昭和57年以降建築の棟数+昭和56年以前建築の中で耐震性のある建物の棟数」
で計算されていることが分かりました。
学校種別にみると、高等学校と幼稚園の耐震化率が相対的に低くなっている(それぞれ81.1%、83.8%)のですが、どちらの学校種においても「平成56年以前建築の棟数」の占める割合が高いことが分かります。
つまり、そもそも建てられた時期が古い校舎が多い、ということですね。
そして、どちらも耐震診断実施率も低くなっていることも分かります。
耐震診断が進まなければ耐震化は進まない、そして古い建物が多いとどうしても耐震化の進捗は遅れてしまうという、当然ではあるけれど重要な結論が得られています。
ちなみに、都道府県別のデータも掲載されていますが、自治体ごとの差も結構大きくなっています。私学とは言え、自治体による支援にも差があるということなのでしょうか。
いずれにせよ、数年前に耐震化のことを各学校にお聞きした際には「耐震化していると先進的」という程度の実施率だったのが、ここへきて「耐震化しているのが常識的」な状況へと変わってきたと言えます。
「当たり前」と言える状況はどんどん変化するということを、本件に限らず心に留め置きたいものだと感じた次第です。