本日は文科省からの情報。
大学と短大の入試結果のまとめです。
平成27年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要:文部科学省
以下、数値の一部を拾ってまとめてみました。
【大学】
1.入学志願者数及び志願倍率について
・志願者は国立大学・公立大学で減少、私立大学で増加
・志願倍率:国立4.0倍(前年度4.1倍)、公立5.4倍(同5.6倍)、私立7.7倍(同7.7倍)2.アドミッション・オフィス入試について
・入学者数は国立大学、公立大学、私立大学の全区分で増加
・実施学部数(平成25年度→26年度→27年度の順に表記)
国立:137→133→139、公立:35→36→32、私立:1,154→1,153→1,1583.推薦入試について
・国立大学は実施する大学・学部・入学者数が減少したが、公立・私立大学は入学者数が増加
・実施学部数(平成25年度→26年度→27年度の順に表記)
国立:267→269→267、公立:164→165→165、私立:1,634→1,675→1,685【短期大学】
1.入学志願者数及び志願倍率について
・公立短期大学、私立短期大学の両方について、入学志願者数が減少
・志願倍率:公立2.3倍(前年度2.4倍)、私立1.4倍(1.5倍)2.アドミッション・オフィス入試について
・実施する大学と入学者数は公私ともに増加、実施する学科数は公立で増加、私立で減少
・実施学科数(平成25年度→26年度→27年度の順に表記)公立:7→7→8、私立:488→476→475
3.推薦入試について
・公私ともに実施する大学・学科・入学者数が減少
・実施学科数(平成25年度→26年度→27年度の順に表記)
公立:42→40→38、私立:626→612→599
あくまでも今年春の結果をまとめたものですので、ご注意ください。
というのは、今後に向けては大学入試制度の大きな変化が予定されているからです。
上記統計によればAOや推薦といった形式での入試は伸びていないように感じられますが、今後はそうは言えないという観測がいろいろと報じられているところでもありますので。
大学にとっては「2018年問題」が以前から指摘されています。
その2018年まであとわずか。
志願倍率の推移はいかに。
そして、健全経営、さらには経営の継続など、根源的な課題がこれまでとは比較にならないくらい発生しそうな心配があります。
中長期を見据えた経営の方向性を確立・共有し、それにつながる具体的施策の立案・実行を。
こういう時こそ大切なのは、基本の実践です。