気象庁の速報によると、近畿地方は3日から梅雨入りしているそうです。
今週も天気が崩れがちですが、週末は気温も上がり大変蒸し暑くなるようです。
6月8日の日経新聞より。
「健康経営」なら金利優遇
(同名のインターネット記事が見つかりませんでしたので、
リンクは張っておりません。ご容赦ください)
健「全」経営と同じような言い回しだろうかと思いました。
健康増進に熱心な企業に対し融資する際、金利を引き下げる制度を導入する地方銀行があるそうです。
取り組むのは広島銀行や東邦銀行、大東銀行(いずれも福島県)。
>従業員の生活習慣病の予防・悪化防止や心の健康維持に力を注ぐ「健康経営」は本業の生産性向上が期待でき、リスク管理の点からも「優良な取引先である蓋然性が高い」(大東銀)とみているため
>中小企業は人材が豊富とはいえず、代表者がなくなると事業が立ち行かなくなる例が多い。従業員や経営者の健康に配慮している企業は持続可能性が高く、医療費が削減できれば利益率改善要因になる。
これ自体は銀行と企業、つまりお金の貸し手と借り手の話に過ぎません。
しかし同時に、企業評価の具体的な材料として「健康に対する施策がどうか」をあげている話とも言えます。
いまや健康は個人生活の問題にとどまらず、組織の競争力の一端として見られつつあるということでしょうか。
金利優遇と、ここまで明確に評価するケースはまだ少ないかと思います。
また今回は地域的な話題であり、すぐに全国に広まる話であるとも言い切れません。
ですが人事、労務管理の設計の巧拙が、長期には競争力となって組織に蓄えられることは想像が易いでしょう。
今から考えられる戦略として、健康への施策は業務効率化を目指す人事施策と表裏一体に結び付けていくべきです。
健康に働ける学校は、安心できるばかりでなく、生徒に向かい合うやる気やり甲斐を担保するものです。
理想は、個々の健康を支え、あるいは不運にも健康を崩した人がいても復帰しやすい環境。
一方で学校の現場は激務・長時間労働になってしまいがちです。
それだけに課題は多く大きなものですが、競争力蓄積には理想を追求し続けるしかないように思います。
(本日のブログは㈱ワイズコンサルティング・児島がお届けしました)