寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

学童保育付き保育園

先日からとても気になっていた記事。

本日はこちらを採り上げます。

日本経済新聞より。

 

学童保育付き保育園 学習塾の成学社、大阪・豊中に :日本経済新聞

(有料会員限定記事となっております。ご容赦ください)

 

成学社さんは開成教育セミナーやフリーステップなどを経営する、大手学習塾の経営母体。

そしてこのたび、保育園の開設とともに、その保育園施設で学童保育も同時展開されるとのこと。

記事によれば、

・認可外保育園「かいせい保育園」は1階が保育園、2階は学童保育で夏以降にオープン

・建物の総面積は300平方メートル程度

・保育園は定員40人

・スタッフ全員が保育士資格を保有

・英語や漢字はタブレット(多機能携帯端末)などを使って教えるほか、希望者には別の施設で音楽や水泳も指導

・卒園者は学童保育に優先して移れる

・学童は夜9時まで子供を預かる

・近隣にある自社運営の塾と連携し、0歳から大学受験まで一貫した教育サービスを提供

・料金は保育園が月10万円前後、学童は約3万円で、1万円程度を追加すれば塾の授業を受けられる

 

ちなみに、成学社さんのHPでは、すでに昨夏、開示情報としてこの保育園開設を告知しておられます。

「かいせい保育園」事業開始に関するお知らせ

 

これまでは「養育は保育園、教育は幼稚園」などとすみ分ける概念が業界では当然視される向きもありましたが、今回のニュースを見ると、むしろ保育園が幼稚園よりもずっと教育面を充実させたサービスを展開される様子が伝わってきます。

新たな子ども子育て制度が始まるこのタイミングは、実は運営側の既成概念を変化させるべき時期なのかもしれません。

 

そして同時に、このような取組は地域の子育て支援の枠組みとして、今後のトレンドになる可能性が十分にあると感じます。

幼稚園、あるいは保育園経営は少子化の波を最初に受ける事業体ですが、将来の事業を組み立てる上で、本件は大いに参考になるのではないでしょうか。