本日は入試制度に関するニュースをお届けします。
リセマムより。
大学入試新テスト、平成32年度より実施…中教審が答申案 | リセマム
約5年後の導入を目指す、ということのようですね。
以前から高校生の学力をいかに評価するかという点についてはいろいろと議論がなされていましたが、それがある程度整理された形になったようです。
記事に掲載された図表に分かりやすくまとめられていますが、新テストの要点は概ね以下の通りとなります。
○高校生の学力を評価する試験を「基礎学力テスト」と「大学入学希望者学力評価テスト」の2種類とする。
(以下、前者を『基礎』、後者を『入試』と略します)
○試験の目的
基礎:自身の学習達成度の把握とその客観的な提示
入試:大学教育を受けるために必要な能力について把握
○対象者
基礎:希望者(できる限り多くの参加を目指す模様)
入試:大学入学希望者
○内容
基礎:主要5教科のイメージ(基本科目・必履修科目)/知識の習得を重視
入試:教科型+合教科・科目型+総合型/思考力・判断力・表現力を評価
○回答方式
基礎:多肢選択式が原則
入試:記述式を導入
○実施方法
基礎:年2回程度、高2・3生の受験を可能に/夏~秋の実施
入試:年複数回実施
○作問イメージ
基礎:全国学力・学習状況調査のA問題・B問題
入試:PISA型の問題
知識詰め込み型から考える力を重視する形へ。
その意図を感じる評価方法になっています。
実際の問題を見てみないと…というのが本音ではありますが、記事の末尾には
『実施にあたっては、平成28年度中を目途に作問イメージを公表することとしている』
とありますので、少々先になりそうです。
入試方法をはじめ、評価方法が変わることで、教育カリキュラムの変更を迫られるケースもきっと出てくることでしょう。
新制度において強調されている「思考力・判断力・表現力」をいかにして養うのか。
学校における教育内容を見直す機会になるかもしれませんね。