寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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小4女児不明、実は友人宅に「外泊」

 宇都宮市内で市立小学校4年の女子児童(9)が8日から行方不明となっているとして、宇都宮東署は11日午前、公開捜査を始めたが、同日午後1時5分頃、女児は自宅近くの路上で無事発見された。8日夜から親には連絡せずに友人宅に泊まっていたという。

 栃木県警は100人態勢で捜査するなどしており、栃木県教委などは夏休みも目前に控え「外泊は親同士で連絡を取り合い、子供の行動を把握して」と呼び掛けている。

 女児は8日午後3時40分頃、集団下校班から離れ、自宅近くで同級生が目撃したのを最後に行方不明となり、同日午後9時頃、母親が宇都宮東署に通報。県警は事件、事故の両面から100人態勢で捜索したが手がかりがないため、11日午前に公開捜査を開始した。午後1時5分頃、取材中の報道陣が自宅近くの路上を歩いている女児を発見した。

 同署によると、女児は8日午後、学校帰りに近所の友人宅に遊びに行き、午後7時頃、家族から「もう遅いから帰りなさい」と言われて家を出たが、裏庭の階段を上って屋根から友人の部屋に入っていた。家族も女児がいることに気付かず、友人が家族の目を盗んでごはんを運ぶなどして、11日朝まで過ごしたという。

 県教委は6月、県内の小中学校に向け、夏休み中の指導として、「夏休みは児童生徒の家出が増加する傾向にあるため、多角的な視点から状況を把握し、保護者との連携に努める」「外出の時間や場所には十分注意するよう指導を」と通知していた。同教委学校教育課は「外泊の際は親同士が連絡を取り合うなど、子供が無断で行動することのないようにしてほしい」と呼びかけている。


「親力」落ちている

 公立フリースクールの園長で、親子の関係に詳しい小林剛・武庫川女子大名誉教授(臨床教育学)の話

 「今回の問題は、通常の親の感覚からしたら考えられない。しかし、自分の子どもの友達が誰で、どこに住んでいるかも知らないなど、“親力”が落ちていると思わせるケースは山ほどある。子どもの言い分を信じることは、生活を把握していることにはならない。親は、子どもが外出するときはどこに行って何時までに戻るか約束するなど基本的な事から始めて、関心を持っていることを子どもに知らせるべきだ」

(2011年7月12日 読売新聞)

すごく驚いたニュースですが、小林教授がおっしゃっているのがまさにそうなんだな、と思わされます。親力が落ちた分、学校の役割が大きくなり、また学校への風当たりもきつくなる…やり切れませんが、社会全体で子供たちを育てていけるよう、意識と仕組みを常に改善していく必要がありそうです。(JTC/吉田俊也)