寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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学生の「代返」もうできません…防止装置発売へ

代返防止装置は、学生証を読み込ませたスキャナーを、机上のタグにかざす仕組み

 授業に出席した学生が、欠席した友人たちの出席を装う「代返」を防ぐ装置がこの夏に発売される。川崎市中原区の情報処理サービス業「アルファメディア」が、IT(情報技術)大手の富士通の特許を活用し、業界で初めて開発した。

 アルファメディアは2006年、集積回路(IC)入りの学生証をスキャナーに読み込ませ、出席を自動的に管理するシステム「かいけつ出席」を製品化。全国6大学に約200台を納めているが、友人らの学生証さえ持ち込めば偽装出席が可能だった。

 改良を求められていた昨年9月、市内の大企業と中小企業の技術力をつなぐ市の「知的財産交流会」に参加。同区に本店を置く富士通から、学生証の多重読み込みを防ぐ特許技術を紹介され、これを「かいけつ出席」に応用した試作機を5月末に完成させた。

 新たな装置は、学生証と、個々の机に張り付けられた「タグ」の両方をスキャナーに読み込ませる仕組み。代返依頼者の学生証と、空いている机のタグを読み込ませれば“出席”となるが、その後に別の学生が着席して同様の操作を行えば、前の“出席”記録が取り消されるという。

 それでも、空席のままだと偽装出席は可能だが、アルファメディアの小湊宏之社長は「授業中に自分と別の席で操作すると目立つため、代返の抑止効果はある」と強調。「代返を100%防ぐ生体認証機能を導入するより安く済む」とPRする。1台12万円の予定で、3年間で1000台の販売を目指す。

(2011年7月3日 読売新聞)

ニュースの表題を見ての感想は「へえ~すごい技術が開発されたんだな…」というものだったんですが、記事を最後まで読んでふと思ったのは「そんなに代返対策って大事なの?」…確かに出席回数は単位取得に関わることも多いのでしょうから重要でないことはないんでしょうが…そこで思い出したのがお付き合いのある大学教授が実践されている方法。「授業中に聞く気がない学生がいたら、その学生の傍まで行って『対話』する」「出席のカウントだけして出ていこうとする学生は大声で呼び止めて『これから授業を聴いていく学生たちと君とが同じ評価だとしたらそれは不公平ではないですか』と問い質す」などなど。やはりアナログのほうがいいのでは…と思うのは私だけでしょうか。(JTC/吉田俊也)