働き方改革が進んできたのか、
夕方以降の過ごし方が少し変わってきているようですね。
日経新聞に興味深い記事が掲載されていました。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
残業時間の上限規制など働き方改革関連法が施行されて半年強がたった。6千万に達する働く人々のワークスタイルの変化は、様々なデータに如実に表れる。東京では繁華街に人が流れる時間が早期化。目減りする残業代を補うため副業サイトへの登録者数は右肩上がりで、空いた時間を使い「自分磨き」にいそしむ人も増えている。データを通して働き方改革の余波を読み解く。
厚生労働省の「毎月勤労統計」によりますと、
所定外労働時間は2019年8月まで前年同月比で14カ月連続で減少。
そして、実際に人の流れはどう変わったのか、
携帯電話の位置情報データを基にまとめたそうです。
(位置情報データってこうやって使われているのですね。
地域の人口を1時間単位で推計できるそうです。
ある意味、怖いことだとも感じます…)
その結果が以下の通り。
・東京駅に近く大手企業が集積する大手町の午前11時台の人口を100とした場合…午後7時台の滞在人口は2017年:56.8→今回:55.4に減少
・東京都庁やIT(情報技術)企業の多い西新宿…同48.6→46.1に減少
・新宿駅東側の歌舞伎町…同181.5→184.2に上昇
他にも、経路検索アプリで夜間や深夜帯の検索が減っているなど、
統計的に早帰りが増えている様子が伺えます。
では、これで浮いた時間はどう使われているのでしょうか。
記事にはこんなグラフが掲載されています。
まずは「自分磨き」。自己研鑽ですね。
平日夜の時間を使って、MBAや他資格の取得に向けた学習をする社会人が
増えていることが記事には書かれています。
そしてもうひとつが「副業」。
知識やノウハウを持つ講師と個人を結びつける「ストアカ」を運営するストリートアカデミー(東京・渋谷)の登録者は年々増加している。副業などによって「先生」として同社に登録する人数は19年9月時点で2万2900人と、18年末比で36%増だった。「働き方改革によって柔軟な勤務体系で自由に使える時間が増えたことも、サービス登録の増加につながっている」(同社)
学校では教員の確保が難しくなっているのに、
教えることを副業にされるケースは増えているようです。
このあたりは何かうまくつなげる方法はないものでしょうかね…
と同時に、こうやって着々と早帰りが進んでいる一般企業に
採用人材が流れていかないように、
学校の働き方改革を進める必要性とその緊急性も感じます。
各校園でのお取り組みが進むことを期待しております。
(文責:吉田)