大学受験における安全志向が指摘されることが増えてきた昨今。
私大志望者にその傾向が強まっている?という記事です。
日経新聞より。
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私立大学の入試で、志望者の安全志向が強くなっている。定員厳格化に伴う合格者数の絞り込みを背景に、浪人せず来年度の大学入試改革を回避する狙いがありそうだ。
「第1回駿台・ベネッセマーク模試」(9月中旬実施)で集計された、
今年度の入試の志望者数を前年度の志望者数で割った「志望者指数」では、
以下の通り中堅私大の上昇が目立っています。
・早稲田大と慶応大…90%
・MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)…86%
・日東駒専(日本・東洋・駒沢・専修)…95%
・大東亜帝国(大東文化・東海・亜細亜・帝京・国士舘)…105%
・摂神追桃(摂南・神戸学院・追手門学院・桃山学院)…123%
このような傾向に伴って、偏差値も上昇しているようで…
ベネッセコーポレーションが6月に実施したマーク模試の結果では、MARCHや関関同立の下の偏差値帯の大学で、6割以上の確率で合格する「B判定」の偏差値の上昇が目立った。
上げ幅が特に大きかったのは専修大商学部(センター試験併用式)で、昨年の58から64に6ポイント上昇した。(中略)
関西圏では、関西大法学部のB判定値が68から70への2ポイントの上昇だったのに対し、近畿大法学部は61から66へと5ポイント上昇した。
この原因の一つとみられるのが、私大の定員管理厳格化に関する動きです。
ただし、実際にはその影響はすでにひと段落しているようで、
四年制私大で今年春の定員割れは前年比16校減の194校、
入学定員充足率は102.7%で前年と同程度となっています。
いよいよ大学入試本番が近づく中で、
各高校では気をもまれることも多くなっていると思います。
今回の記事のような状況の把握は必要かと思いますが、
受験生本人の納得いく進路が叶うことを願いたいですね。
(文責:吉田)