教員の不足が深刻な問題になっている昨今。
実務家教員の要請に関するニュースが出ていましたのでご紹介します。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
東北大、熊本大、大阪府立大、立教大は企業などで培った経験を基に大学で教える「実務家教員」の養成コースを2021年度に共同で開設する。社会人に大学で授業をするのに必要な知識やスキルを教え、実践的な大学教育の担い手として活動してもらう狙い。毎年80人程度の実務家教員を輩出したい考えだ。
この記事で採り上げられているのは大学の教員です。
各地の大学が共同開設するこのコースは、産学連携で運営されるようで、
大学同士、大学と企業など、様々なコラボレーションによって
成立している点も興味深いですね。
カリキュラムの概要としては、
・初めの15時間で大学の教育制度など基礎的な事柄を学ぶ
・続く専門段階では各大学の強みを生かした4つのコースにおいて、
リベラルアーツ、起業家育成、リーダーシップ開発などの中からテーマを選び、
指導法を身につける
・模擬授業や教材作成の実習あり
となっています。
社会人の受講が前提なので、オンライン学習と週末・夜間の授業を組み合わせて
進められるようで、修了には計60時間以上の学習が必要となっています。
60時間で果たして十分なのかどうか…判断できませんが、
教員のなり手を増やす取組みとしては歓迎すべきことかもしれませんね。
さてこのような実務家教員は、中高での活躍は難しいのでしょうか。
もちろん現状のしくみでは困難だろうと思うのですが、
今後を見据えれば、社会人経験の豊かな教員というのは
一定の必要性があるようにも感じます。
教育界と産業界がいい形でつながりあい、
より豊かな教育がなされることを願っています。
(文責:吉田)