いじめの認知件数が非常に多くなっていることは
先日来の報道でご存知のことでしょう。
改めてデータを確認しておきます。
日経新聞より。
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全国の小中高校などで2018年度に認知されたいじめは過去最多の54万3933件だったことが17日、文部科学省の問題行動・不登校調査で分かった。このうち命の危険や不登校につながった疑いのある「重大事態」は前年度を128件上回る602件で、いじめ防止対策推進法の施行で集計が始まった13年度以来最多。いじめは依然深刻な状況にある。
これは認知件数の増加であって、
「いじめの増加」とイコールではない、
というのが文科省の説明です。
ただ、これまで認知されていたかどうかは別として、
少なく見てもこれだけのいじめが存在しているという事実は、
文科省のみならず、学校も、さらにはすべての大人たちも、
しっかり認識しておくべきだと思います。
そして、先日は教員による教員に対するいじめも発覚しましたね。
教師どうしでもいじめがあるのは本当に残念としか言いようがありません。
いじめている側は「そんなつもりはなかった」と言い、
いじめられている側は「これ以上の苦痛はない」と言う。
まさに子どもたちのいじめと同じ構図が見えてきます。
そして、この学校では子どもたちのいじめも増えている、
との調査結果も出ていました。
大人が子供に与える影響について、深く反省せねばなりません。
複数人が集まると、いろいろなトラブルが起きるものです。
しかしながら同時に、それを経験し、解決する力も養われるものです。
学校は重要な集団学習を行う場ですから、
その場での経験が個々の人生において有意義なものになることを願ってやみません。
(文責:吉田)