課外活動は学ぶ子ども自身にとってはもちろんのこと、
学校にとっても、家庭や地域にとっても、
重要な存在であり、課題を抱える存在でもある、と言えるのではないでしょうか。
子どもたちの課外活動の場をどうやって確保するか。
そのヒントが見えるかもしれません。日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
子どもたちが地域で文化や芸術に親しめる場をつくろうと、文化庁は来年度、各地に「地域文化倶楽部(仮称)」を創設する方針だ。学校での文化系の部活動に代わる受け皿として、公民館などを利用した地域の文化拠点を育て、子どもたちの参加を促す。来年度は24カ所程度で先行実施し、国は人材確保などを支援。課題を検証し、将来の全国展開を目指す。具体的な地域は来春以降に公募、選定する見通しだ。
昔は地域が子育ての大きな部分を担ってきたところ、
近年はその多くが学校へと任される形になり、
さらには家庭が担うべき教育についても学校が引き受け…と、
学校の機能拡大がとめどない状況が続いてきたように思います。
そのような中で、このニュースは今後に期待したいと思える内容です。
学校では、教員の負担軽減が喫緊の課題。
部活動においても、時間的制約はさることながら、
文化芸術系はそもそも部員数の確保が難しく、
活動がままならないことも増えています。
そして肝心の自治体でも、
文化芸術にかかる予算が切り詰められる傾向に…。
地域がその受け皿になってくれるなら、
これほどいい仕組みはないのではないでしょうか。
地域文化倶楽部は、担い手として自治体や文化団体、企業などの参加を想定。プロの芸術家らを講師として招き、子どもが鑑賞したり自ら表現したりする場を提供する。
小中高時代に「本物に触れる」機会が訪れるのはとてもいいですよね。
今後の展開に大いに期待したいと思います。
そして、このような取組をきっかけに、
私学と各家庭がよりいっそう地域とつながることを願っています。
(文責:吉田)