以前もこのブログで採り上げた、夜間中学。
外国人がかなり多く通っているようですね。
日経新聞より。
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在留外国人が増えるなか、十分な教育を終えず来日した外国人の「学びの場」として夜間中学の需要が高まっている。この春には22年ぶりに千葉県松戸市と埼玉県川口市で公立夜間中学が開校した。不登校などで学校に通えなかった子どもに再び学びの場を設けるのが大きな目的となっているが、近年は全国の生徒の約8割を日本語や基礎学力の習得を目指す外国人が占めている。
夜間中学が新設された、と記事は報じていますが、
実は閉校された学校の校舎が活用されています。
切ないことではありますが、各地には閉校となった学校の校舎が
たくさん残っています。
その有効活用の意味も含め、教育の場がこういった形で確保されることは
とても大切なことだと感じます。
文部科学省の調査によると、17年の全国の生徒1687人のうち、外国籍の生徒は1356人で約8割を占める。戦後直後から学齢期に就学できなかった人たちに学習機会を提供してきた夜間中学は、現在、単純労働に従事しながら日本語や基礎学力を身につけてキャリアアップを目指す外国人労働者の社会的拠点になりつつある。在留外国人が多い政令指定都市などでは、夜間中学の開校を模索する動きも広がる。
やはり外国籍の生徒が圧倒的に多いのか、と思わされる一方で、
約2割は日本国籍の生徒であることにもハッとさせられます。
記事には
「いじめによる不登校や引きこもりで中学校を形式的に卒業した日本人の
若者の学び直しの場としての存在意義も一段と高まっている」
とあり、そのようなニーズも一定数、いや増加傾向にあることについて
留意が必要だと感じます。
私学においても昨今、転退学者が増えていることをよく耳にします。
子どもたちにとって学校の場が息苦しくなることも当然あり得るでしょう。
しかし、学校は多くの人が集う場所としてとても貴重な場でもあります。
生徒数の確保に苦慮する私学も多い中で、
転退学を減らす取組みが重要になるとともに、
社会全体としても、学校というかけがえのない場で学ぶ子どもたちが
一人でも多くなるようにと願っております。
(文責:吉田)