AIを使いこなす人材を育成する必要性は、日ごとに高まっています。
学校がそんな人材を育てるためには、育てる側の人材をつくらねばなりません。
日経新聞より。
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人工知能(AI)に精通した人材の不足が深刻になる中、企業がAIを教える教員の育成や授業の支援に乗り出す。米データロボットは今夏から、膨大なデータを解析してビジネスに役立てるノウハウを大学などに提供し、専門外の教員でも教えられるように訓練する。教員不足の解決には時間がかかるが、AIを産業に応用できる人材の裾野を広げる狙いだ。
政府は2025年をめどに、専門的な知識を持つAI人材を
年間で約25万人育てる、という目標を掲げています。
そんな中、全国の大学ではAI関連学部の新設が相次いでいます。
今回ご紹介している記事では、2017年に日本初の
データサイエンス学部を設置した滋賀大学が紹介されています。
同大の教材やAI自動化ツールを提供するのは、
2012年に米ボストンで設立されたスタートアップのデータロボット。
同社は主に企業向けに納入しているものを、
今夏からは大学やビジネススクールなどにも提供し、
教員向けのトレーニングを本格的に始める、と記事には書かれています。
また、企業のノウハウを教員や学生が活用できる機会も広がっているようです。
あるAI開発企業は日本語の初心者向けオンライン教材を無料で公開、
大学や企業での利用を見込んでいるようです。
また別の企業は初心者がAIソフトの仕組みを学べるプログラムを開発し、
2018年秋からすでに社外に提供を始めています。
教員不足の解決策の一つにはオンライン講座の活用も可能です。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)はプログラムの組み方までの講座を提供。
文部科学省も主要大学で連携し、オンライン講座の開発や
カリキュラムの作り方を推進するよう取り組んでいるそうです。
これらの進展がありながらも、一方では、
「AI人材を育成できる教員は全国で100人程度」(国立大教授)
との見方もあって、見通しはなかなか厳しそうです。
さて貴校園ではAI人材の育成をどう捉えておられますでしょうか。
すぐそこに来ている未来は、AI人材を求めています。
決して他人事ではないと思うのですが、いかがでしょうか。
(文責:吉田)