これまでもさんざん指摘されてきた、教員の長時間労働。
最新の調査でもそれが裏付けられた格好です。
日経新聞より。
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OECD国際教員指導環境調査の結果から、日本の教員の長時間勤務は国際的にみても異例であることが分かる。1週間の仕事時間は小学校54.4時間、中学校56.0時間で、ともに参加国・地域の中で最長。一方で職能開発にかける時間は小中とも最短だった。
どんな調査だったのか、概要がネットに出ておりましたので、
以下に貼らせていただきます。
中学教員の1週間の仕事時間のOECD平均は38.3時間。
そもそも平均は週40時間を切っていること自体、
日本とは勤務環境が大きく異なるように思えます。
日本では部活動などの「課外活動の指導」が7.5時間と、
OECD平均の1.9時間に比べると非常に長くなっています。
加えて、事務仕事の時間も長くなっていて、
「一般的な事務業務」は小学校5.2時間、中学校5.6時間。
中学については平均(2.7時間)の2倍を超えています。
一方で、短いのが研修などの「職能開発活動」です。
その時間数は、小学校で0.7時間、中学で0.6時間。
これに50(週)をかけると30~35時間ですから、
1年間でこれだけの職能開発しかできていないとすれば、
研鑽にかける時間は決して十分とは言えないのではないでしょうか。
同じような調査結果が次々と出ている中で、
学校現場での環境改善は進んでいるのでしょうか。
今回の調査結果では5年前とそう変わらない、
あるいはむしろ悪化しているようなところも見られます。
学校という職場の魅力を高められるよう、
各校園での取組が進むことを強く願っております。
(文責:吉田)