人生100年時代、を前提にしたしくみづくりが
そろそろ本格化してくるのでしょうか。
代表例がこの年金制度かもしれません。
日経新聞より。
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現在は70歳未満が加入している厚生年金保険。
これでも加入上限の年齢は引き上げられてきたところではありますが、
記事によれば、今後に向けては
「一定以上の賃金収入がある70歳以上の人に年金保険料の支払いを義務付ける」
という方向性のようです。
しかし、現行の年金制度には、将来に向けた不安がぬぐえません。
年金制度には受給額を減らす仕組みがある。一人ひとりの受給額を現役世代の賃金や消費者物価の伸び率より低く抑える「マクロ経済スライド」だ。マクロスライドの適用を続けると、現役会社員の平均手取り収入に対する年金額の割合を示す所得代替率が60%強から50%程度に下がってしまう。
マクロスライドには原則として名目の受給額を前年より減らさないルールがあり、十分に機能しにくい欠陥がある。このままだと、今から三十数年後に年金積立金が枯渇するという推計を昨年、経済学者などのグループが出した。
その時代の現役世代が払う保険料を法外に高い水準に引き上げでもしないかぎり、所得代替率は30%台半ばに転落する。若い世代やこれから生まれてくる世代にとって、年金を取り巻く環境は悪くなる可能性が大きい。
所得代替率30%台となると、
老後の生活において別の所得が必須、
ということになりかねませんね。。。
私学においては独自の私学共済制度があり、
比較的好条件の退職給付がこれまでなされてきていると感じます。
が、昨今は運用状況が悪化していて、将来的には
かなり厳しい予測が待ち受けているようにも思います。
退職年齢をどうするか。
退職金制度をどうするか。
各私学においても早めに検討しておくべきかもしれませんね。
(文責:吉田)