すでにひと月ほど前の記事でもあり、
新聞紙上の片隅に掲載されたものでもありますが、
個人的に興味を惹かれました。
日経新聞より。
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「企業的手法」と聞くと身構えてしまいそうなのですが、
具体的に何を指しているのでしょうか。
記事に書かれている内容は多くないのですが、
箇条書きにするとこういったラインナップになっています。
- 組織改革:大学付属小中学校のあり方を巡り県や国に協議の場を設けるよう要請
- 財務改革:4月から企業会計を全面的に導入
- 教員の人件費管理を各キャンパス長に委ねる
付属小中のあり方を協議する、という点についての意図は分かりませんが、
企業会計の導入はおそらく管理会計、すなわち経営に資する情報を得るため、
そしてその延長上に人件費管理をセクションに移譲するという施策が
あるのだろうと推測できます。
人件費管理を委ねるとすれば人事権も当然委ねることになるのでしょう。
より現場に近いところで人事を実施する、という意図を感じます。
ちなみに、上記以上の内容詳細を探して、同大のHPをいろいろ見て回ったところ、
おそらくこれがもとになっているのだろう、という計画書を見つけました。
この計画書も概要版と思われますので、上記3項目の中で
人件費管理のことくらいしか言葉として現れてはいないのですが、
この大学では現在、第3期中期計画のちょうど中間地点を経過されていて、
今回の3項目は本年度の重点施策という位置づけなのだろう、
と思います。
国立大学も計画経営が定着してきているようですね。
貴校園ではいかがでしょうか。
せめて中期方針と単年度目標くらいは明確にして、
前進・発展していただければと思います。
(文責:吉田)