新聞各紙には、記者や執筆化が書いた記事の中に時折、
実務に携わる方が書いたものが掲載されています。
なるほど、実務経験があるからこそ、
あるいはそれに現在も携わっているからこそ、
という視点で参考になるものも多くあるように思います。
本日は日経新聞から、校長先生の執筆と思われる記事を
見つけましたので、ご紹介いたします。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
どうやら、小学校が舞台となっているこの記事。
新学習指導要領で外国語の授業が増えるほか、
教育内容の多様化で小学校での授業時間は増加傾向。
さらには児童や保護者、地域への対応など、
学校は日々飽和状態になっている、と筆者は指摘しています。
昨今働き方改革により教員の長時間勤務の是正が議論されているものの、
団塊世代の教員が大量退職、慣れない若手が増える中で、
1日7時間45分の勤務時間で質の高い教育活動を維持することは
容易ではない、とも書かれています。確かにそうかもしれません。
そうした現状で、校長は何をすべきか。「ビルド・アンド・ビルド」を「スクラップ・アンド・ビルド」に変える。これまでの「当たり前」をやめる勇気を持って強い意志で実行することだ。
「そうは言っても、なかなかやめられません」という声も聞く。だが関係者に実情を話し、知ってもらうだけでも共感は生まれる。さらに学校としてどうするのか、方策を立てて説明し、理解、協力が得られるよう粘り強く語り続けることだ。校長一人で考えるのではなく、教職員、保護者、地域の方にアイデアを出してもらうのもいい。
ちなみに、この先生は「職員会議の回数半減」を実行されたそうです。
当初は回数減のあおりで会議時間は倍増したようですが、
「提案時は変更点、改善点のみ伝える」との教員のアイデアで、
なんと毎回30分で終わるようになった、と書かれています。
どんな取り組みであれ、やってみよう、と思えたら
そのほとんどは成功するように思います。
つまり、やるかやらないか、そこが一番の分岐点だということ。
それを肝に銘じて、質の高い業務を進めていただければと思います。
(文責:吉田)