時期的なものなのでしょうか、就活のニュースが飛び交っていますね。
本日は高卒人材に関する、就職と離職に関する記事を採り上げます。
いずれに日経新聞から。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
高校生の新卒採用で企業の争奪戦が激しくなっている。文部科学省が20日発表した今春卒業予定者の就職内定率は91.9%(昨年12月末時点)とバブル期並みの高水準となった。大量退職が続く鉄鋼などが採用増に動いている。
記事によれば、製造業において1980年代までに大量採用してきた
シニア社員の退職が続いており、
若手への技能継承が課題になっているとのことです。
そして、これまでは大卒中心に採用してきた金融やIT業界にも
高卒採用を始めるケースが出てきているようで、
記事中には高卒採用に動いている具体的な企業名も登場しています。
ただ一方で、離職率は高い水準で推移しているようです。
こんな記事がありました。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
高卒の採用は売り手市場だが、離職率の高さが問題になっている。就職して3年以内の高卒者の離職率は4割前後で推移し、3割ほどの大卒を上回る。背景の一つには、高卒就活の「応募は原則1人1社まで」という、半世紀以上にわたる独自ルールの存在がある。
就職を希望する高校生は学校を介して志望届を提出。
担当教師は生徒に合いそうな1~2社に絞り込んで提示。
9月の選考解禁以降に面接を受けると大半のケースで合格。
内定を得た時点で就活をやめる必要がある…
なるほど、このルールだと他企業との比較ができず、
対象企業との情報交換の機会も少なく、
就職後のミスマッチが起こりやすい、ということになるのかもしれません。
生徒の進路開拓において、学校は大きな役割を果たしています。
その現状を踏まえれば、進学と就職とを問わず、
よりいっそう生徒の未来に適した進路を
模索していく必要があるのかもしれませんね。
(文責:吉田)