タイトルに惹かれる記事が、少し前の日経新聞に掲載されていました。
育児中の共働き家庭で生活体験をする学生が増えている。仕事と育児の両立の実態を知り、出産・育児を経て働き続けることへの不安を解消。性別役割分業の意識が薄れ、多様な働き方が広がるなか、キャリアを模索する男子学生や若手社会人らの利用も目立ってきた。
実際にその場面を迎えるまで、なかなか備えができないのが
人間の癖、でもあります。
入職後、出産や育児という人生の節目を迎えた際に
積んできたキャリアをこのまま継続できるか否か、
という分岐点に立ち、悩むことは多いような気がします。
それにしても、これもひとつのインターン、であることに驚きました。
記事のタイトルは「留学」なのですが。
大阪ガスは14年度から、企業向け研修などを手がけるスリール(東京・港)と組み、同制度を始めた。出産後も働き続ける社員が増える一方で、就職時の印象と入社後の生活とのミスマッチをなくすことにつなげる。18年度の参加者は育児の講習を受け、4回の家庭訪問を経験。19年1月の最終報告会では育児と仕事の両立で、同社にあるといいと考えた仕組みを提案する。
この記事には大阪ガス以外にも2つの事例が採り上げられていますが、
いずれもいわゆる仕事と家庭の両立がテーマになっています。
キャリアを人生の一部のみのものと捉えるのではなく、
長く続く人生とともに捉えるもの、というふうな価値観の変化を感じます。
外で働くこと、もそうなのでしょうが、一方で
「学ぶこと」
についても人生全体で捉える時期がやってくるのでしょうか。
リカレント教育の推奨もあり、学ぶ機会が多様化することも
十分考えられるような気がします。
そのとき、教育機関は社会においてどんな位置づけになっているのでしょうか。
また、学校という職場環境のことも考えさせられます。
一生続けられる仕事として、学校教職員は適した職業なのでしょうか。
働き方改革が形式のみにならぬよう、
さらには教職員自身にとっても職場にとってもメリットあるものになるように、
しっかりと考えていきたいですね。
人材難のこの時代、でもありますしね。
(文責:吉田)