「有休を取らせるより、祝日を作ってもらった方がいいんだけど…」
有休取得の一部義務化が決まった後、
ある学校法人で事務長さんとお話していた時にお聞きしたひとことです。
有休取得が進まないことを如実に表す一言のように感じました。
日本経済新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
この調査は2018年9月に行われたもので、
世界19カ国・地域で働いている18歳以上の男女を対象にインターネットで実施。
11,144人から有効回答が得られたようです。
有休取得率(日本は50%で最下位)は、次に低いオーストラリアでさえも70%を確保したことから、日本が圧倒的に低いことがわかる。有休取得日数(10日で最下位)では、米国、タイと並んだ。取得日数の多い国はブラジルとフランス、スペイン、ドイツの30日がトップで並んだ。欧州は有休取得日数が多い傾向にある一方、アジアは全体的に少ない。
有休を取得しない理由のうち、最多は「人手不足」。
人手不足だから有休を取らない、ということ自体がこの国らしい、
とも思います。
記事にもこんなふうに書かれています。
日本人は「仕事の責任感が強く、職場の状況を気にしすぎるあまり休暇を取りにくい人が多い」という。
有休取得に罪悪感を感じている人も多い。「有休の取得に罪悪感があるかどうか」を聞くと、日本人の58%が「罪悪感がある」と答え、世界で最も高かった。
さて、各校園におかれましても有休取得義務化に向けたご準備はお済みでしょうか。
学校の場合は有休取得の時期自体が限定されがちではありますが、
それでも「休暇を取れる仕事の仕方に変えていく」こともできるでしょうし、
「休暇の申請がしやすい風土づくり」も可能だと思います。
この機会に一度考えてみませんか。
(文責:吉田)