学費の未納が増えているのでしょうか。
日本経済新聞にこんな記事が掲載されていました。
教科書代など授業料以外の教育費に充てる「奨学給付金」を保護者に支給したのに、教育費未納を理由に除籍や出席停止などの不利益処分を受けた高校生が、12府県で2014~17年度に193人いたことが22日、会計検査院の調査で分かった。
保護者に給付金を支給したのに、学校に支払われなかったケースが多いという。検査院は報告書で文部科学省に給付金の支給方法を改善するよう指摘した。
学費未納、という理由で生徒の学習の機会や卒業資格が失われるのは
何とも哀しいことです。
一方で、学費のために支給されたお金がそれに使われないというのも
問題があることには違いありません。
検査院は「給付金が教育費に確実に活用される仕組みが必要だ」として、代理受領の制度化などを文科省に促した。同省高校就学支援室は「システム改修や事務手続きの煩雑さなどの理由で制度化していない自治体がある。引き続き、代理受領の活用に取り組みたい」としている。
景気は良い、あるいは良くなってきているとの統計や報道もありますが、
家計の状況はそれほど良いわけではありません。
さらに各家庭のモラルが問われるようなケースもあり、
教育費の支払いが滞るケースは多くなっています。
私学は経済面では多少なりとも余裕のあるご家庭が多い、
とも言えますが、それでも私の感覚では未納や滞納の割合は
増えてきているように感じます。
今後に向けては、教育内容の充実はもちろん、
このような未納対策も必要になってくるのかもしれませんね。
(文責:吉田)