キャリアパスポートという言葉、お聞きになったことがあるでしょうか。
おそらくこれから、メジャーになっていく言葉だと思います。
文部科学省では、このキャリアパスポートに関する審議が進められています。
「キャリア・パスポート」導入に向けた調査研究協力者会議(第1回) 配付資料:文部科学省
いろいろと資料が掲載されていますが、
ここではキャリアパスポートの目的と定義についてみておきましょう。
○目的(ねらい)
小学校から高等学校を通じて,児童生徒にとっては,自らの学習状況やキャリア形成を見通りしたり,振り返ったりして,自己評価を行うとともに,主体的に学びに向かう力を育み,自己実現につなぐもの。
教師にとっては,その記述をもとに対話的にかかわることによって,児童生徒の成長を促し,系統的な指導・支援に資するもの。○定義
「キャリア・パスポート」とは,児童生徒が,小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について,特別活動の学級活動及びホームルーム活動を中心として,各教科等と往還し,自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら,自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオのことである。
なお,その記述や自己評価の指導にあたっては,教師が対話的に関わり,児童生徒一人一人の目標修正などの改善を支援し,個性を伸ばす指導へとつなげながら,学校,家庭及び地域における学びを自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければならない。
なるほど、e-ポートフォリオを具現化するツールなのですね。
これからの学校におけるキーワードである「PDCA」「EBPM」が
ここにも表れているような気がします。
資料としては小中高のそれぞれの記載用フォーマットもアップされていますが、
その中から中学生用のフォーマットの一部を転載しておきます。
公立校でも今後この取組は進んでいくことでしょう。
いわんや私学をや、といったところでしょうか。
学校種間の壁が厚かったのも今は昔…となる日がやってくるはずです。
学内の力学を越えた取組をいよいよ開始すべきでしょう。
(文責:吉田)