寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

小中学校の施設整備

以前にもこのブログでご紹介したことのある、文科省設置の

「学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議」。

今年6月に開催されたその会議において、

「小中学校施設部会」

が立ち上がり、同時開催されました。

その際の議事要旨と配布資料が掲載されておりましたので、

本日はそのご紹介です。

 

学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議(平成28年度~)(第5回)・小中学校施設部会(平成30年度~)(第1回)合同会議 議事要旨:文部科学省

 

今後に向けた施設整備の在り方についてまとめた資料を掲載いたします。

 

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少子化の中で、学校施設の整備をどのように進めるのか。

これは特に公立校における非常に大きな課題です。

今回の会議での発言要旨の中から、

私学においても着眼しておくべき事項について抜粋して以下、掲載いたします。

 

○学習指導要領の改訂を踏まえた授業の質的改善について,ハード面でどのように支援できるか考えていかなければならない。ソフトとハードを結び付けるコーディネーター役を担う人材や組織の在り方を検討していくことも必要

○学校現場としては,外国語活動や教員の研修,地域との交流活動ができるような,ある程度の広さがあり,大きさを変えることができる多目的スペースがあるととても使い勝手が良い

○近年,理科の実験は,機械が行った結果を考察するという方向に変わってきている。理科教育の充実をうたうのであれば,小学校の段階から,このような理科実験に対応できる施設を考えていく必要がある

○東京都では広域通信制に通学する生徒が増える傾向がある。今後,中学校等でもICTを活用して遠隔地での教育が進展した場合,施設面でどのように対応していくのか,という観点も無視できなくなるのではないか。

グローバル化が進展し子供の多様化が進む中で,それに対応する教員が十分に勉強や研修を行える環境づくりが重要ではないか。

○地域にとって学校はなくてはならないものであるが,小規模校では,室名にとらわれた学校を整備すると児童の数に比べ施設面積が大きくなってしまう。小規模校において,施設面積を大きくせずに多様な学びに応えられる施設の在り方についても考えていきたい

○学校施設の長寿命化が進められる中,教育の様々な変化に施設がついていけるよう,長期的な視点を持った施設整備が重要になってきている。

○学校施設整備の進め方についても,しっかりと評価をすることが必要。また,アクティブラーニングについても,主体的・対話的な学びの部分については非常に積極的に研究がなされているが,深い学びに結びつけるための施設の在り方についても検討が必要ではないか。

 (赤文字は筆者が付けたものです)

 

一朝一夕には成らない施設整備。

いろんな材料を参考にしながら、

後悔のない整備を進めていただければと願っております。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp