寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

学校等における省エネルギー対策に関する検討会

今年も暑い夏がやってきましたね。

普段よりも少し早い夏の到来のようにも感じますが…

 

近年の日本の夏はとにかく暑い!

こんなに暑いと、クーラーは欠かせないアイテムになります。

最近は学校にも当然のようにクーラーが導入されてきました。

私学では今さらその導入についてどうこう、ということはないと思いますが、

一方で、そのエネルギー消費量には気を揉んでおられることもあるかもしれません。

事実、私が確認しただけでも、各学校法人の決算書中、

「光熱水費」「水道光熱費」の金額は上昇傾向であるケースが

非常に多くなっております。

 

そんな折、こんな記事を見つけました。

 

学校等における省エネルギー対策に関する検討会(第3回) 配付資料:文部科学省

 

定期的に開かれている検討会ですが、

今回アップされている資料に興味深いものがありました。

東京の小中学校の現地視察で得られた情報とのことです。

 

f:id:ysconsult:20180702072954p:plain

築16年と、まだまだ新しいこの小学校。

公立校としては先進的なのかもしれませんが、

私学にとってはそれほど珍しくない施設設備の状況ではないか、と思われます。

 

この小学校の電力使用量はどうなっているかと言いますと…

 

f:id:ysconsult:20180702073018p:plain

やはり、年々伸びています。

その理由として、児童数の増加も挙げられていますが、

給食室の改修、そして「ICT機器導入」との記載も見えます。

 

ここ数年で、各校のICT環境は一気に進んできたように感じます。

それにつれて、エネルギー消費量も上がっているのではないでしょうか。

先ほど紹介した文科省のページには、今後発表されるであろう、

「学校等における省エネルギー対策について」

というレポートの骨子案が掲載されていて、

その中にはこんなふうに書かれています。

 

4)学校等のエネルギー消費動向

・普通教室の空調(冷房)設備の設置や、ICT機器の導入が近年進み、学校施設が高機能化
教室、体育館の地域開放等により学校施設が多機能化
・高機能化・多機能化により学校等のエネルギー使用が増加
・エネルギー消費原単位が悪化している理由のうち、「学校施設の高機能化・多機能化」が約4割

 

学校の役割は時代とともに変化するもの、なのかもしれません。

その中で、特に何の工夫もしなければ、

エネルギー消費量は増えていくもの、なのでしょう。

これからますます厳しくなる各私学の財政下において、

エネルギーにかかる費用は決して無視することができません。

未来に向けて、望ましいエネルギー消費とその費用規模について、

一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp