スポーツ庁より平成30年3月19日に公表された
「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」の中では、
運動部活動の見直しが迫られていましたが、ここにきて少しずつではありますが各自治体での動きが出てきましたね。
また、学校単位でも方針を定め、教員や保護者らへ周知徹底を図っている例も出てきています。
働き方改革の目線から、学校閉庁日を設ける自治体も増えています。
弊社のブログでも何度も登場している運動部活動について、
スポーツ庁のWebマガジンに次のような記事が出ています。
記事の一部を抜粋しますと、
日本体育協会が海外事例の研究を行ったところ、
活動時間は最大でも1週間に16時間が限度で、
それを超えると明らかにスポーツ障害や燃え尽き症候群が多くなることが分かったのです。
併せて、少なくとも週に1~2日は休まなくてはならないというデータも出ています。
との記載があり、続いて、
強くなるためにはむしろ十分な休養が必要だという調査結果が出ており、
実際に練習時間を減らすことで大会成績が上がった部活もたくさんあります。
怪我の件数が減ることに加えて短時間の練習によって集中力が高まり、
練習の質が向上するというメリットがあるのです。
と記載されています。
では実際に、休養日を設けることで本当に運動能力は向上するのでしょうか。
「陸上競技ジュニア選手を対象としたピーキングに関する研究」(大堀孝・鈴木省三)
こちらの論文のなかでは、試合に向けたコンディション調整の結果が記載されていますが、練習1日のあと、休息日を2日設けていることが確認できます。
スポーツってやればやるほど伸びそうだと思っていたのですが奥が深いですね。
強くなるためには休養も重要であると思い知らされます。
後半の記事では部活の大会規定の見直しについても触れられています。
記事にもあるように四六時中部活に明け暮れていると、
勉強したり、友人と遊んだり、家族と過ごす時間はほとんどなくなってしまいます。
部活動では、仲間と共有したかけがえのない時間、
大会での思い出など、大人になっても色あせることのない瞬間を思い出させてくれます。
そんなかけがえのない部活のために、今回は生徒目線での部活動の在り方についてご案内いたしましたが、先生・生徒双方にとってよりよい環境づくりを検討されてみてはいかがでしょう。
(文責:長森)