寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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小中一貫教育

文科省HPに、こんなページができておりました。

 

平成29年度「小中一貫教育推進事業」:文部科学省

 

リード文を読んでみましょう。

本事業は、小中一貫教育の推進に資する効果的な取組の普及を図るため都道府県教育委員会の積極的な指導助言を受けつつ、学校設置者が域内全域での小中一貫教育の導入に向けた先導的な取組を実施する先行事例や、政令指定都市小中一貫教育を積極的に導入し、域内全体の公教育の質の向上に繋げる先行事例を創出する委託事業です(事業期間:平成27年度~平成30年度)。
ここでは、本事業を受託した11道県(再委託先:37市町村)3政令指定都市における平成29年度の取組内容を紹介しています。

文科省は小中一貫教育を強く推進していく意向、ということなのでしょうね。

 

先にもあったように、このページには各自治体の取組概要が掲載されています。

そこには、小中一貫教育によって達成したい目標・目的として

以下のようなことが記載されています。

(適宜筆者による加工がございます。ご容赦ください)

・確かな学力の定着

・望ましい生活習慣の確立

・次期学習指導要領改訂で想定される教育活動の高度化の基盤を構築

(以上、北海道教育委員会)

少子化等急激な社会の変化(への対応)

・小学校から中学校へかけての問題行動等の増加(を抑制)

・小・中学校の連続的な学び

(以上、神奈川県教育委員会

・学力向上

・生徒指導

・中一ギャップの解消

・キャリア教育

・郷土教育

(以上、三重県教育委員会

 

私自身の観察では、小中一貫教育は

少子化や人口の偏在をきっかけとして広がっているように見えます。

ただ、9年間を一貫させることにより、教育内容そのものが

それまでにはなかった形へと変化、進化しています。

 

私学においては「中高一貫」の形が採られて久しいですが、

昨今は行政主導による「小中一貫」「高大連携」が進んでおり、

改めて校種間連携が重要なトピックスになっているように思います。

 

各私学におかれては、校種間連携について

どのような検討がなされているでしょうか。

人間関係や縄張り意識等から、ともすると、

校種を超えた連携に消極的な私学もあるかもしれません。

ただ、その間にも公立校では校種間連携がどんどん進んでいく、とすれば…

どうでしょうか。

 

私学の大切な精神は「建学の精神」、そして「進取の精神」です。

私学としての学校の在り方や枠組について、

そのあるべき論をぜひ形にしていただければと強く願います。

 

(文責:吉田)

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