生徒募集の観点で、帰国生徒や在京外国人生徒を対象とした都立高校の入試情報が東京都教育委員会より公表されました。
記事を引用します。
9月入学生徒募集(海外帰国生徒・在京外国人生徒対象)を行う都立高校は9校。
三田、竹早、日野台は海外帰国生徒を各2名、
竹台、南葛飾、府中西、飛鳥は在京外国人生徒を各3名募集。
田柄は在京外国人生徒を普通科で1名、外国文化コースで2名、
国際(国際)は海外帰国生徒と在京外国人生徒を合計で10名募集する。
とのことです。
また、海外帰国生徒を対象とした第2学期転学・編入学募集も併せて実施されるようですが、あまりたくさんの人数を募集するわけではないようです。
帰国生入試に関しては、さまざまなサイトで入試カレンダーをまとめられているのですが、募集をしている学校のほとんどが若干名の募集となっており、全体の定員は少ないように思います。
文部科学省が実施している文部科学統計要覧(平成29年度版)には海外から帰国した児童と生徒数が集計されているのですが、
平成27年度時点で、海外から帰国した児童生徒数の合計は12,580名となっており、平成23年以降5年連続で増加傾向にあります。
文部科学統計要覧(平成29年版)より
海外からの帰国生で一番多いのは小学生なんですね。
年間で7,000名以上が帰国児童としてカウントされています。
先ほども述べた通り、帰国生の中学受験については若干名の募集が多く、
定員もさほど多くない状況ですが、需要はあるのではないでしょうか。
海外から日本に移住される外国人についても同様であると考えられます。
少子化の影響により生徒募集の厳しいこのご時世、海外に目を向けることも必要かもしれませんね。
(文責:長森)