本日は幼稚園に関するニュースをお届けします。
文科省HPからです。
報告書「これからの幼稚園施設の在り方について~幼児教育の場にふさわしい環境づくりを目指して~」:文部科学省
今回の報告書のポイントは題目の通り、
今後の幼稚園施設の計画及び設計における留意事項として
充実が必要な7つの視点を整理している点です。
以下、7つの視点を転載いたします。
<幼児教育の場にふさわしい豊かな環境づくり>
(1)幼児自身の興味や関心に応じて様々な活動が展開される屋内環境整備
(2)自然との触れ合いや体を使った遊びができる屋外・半屋外環境整備
(3)障害のある幼児など特別な配慮を必要とする幼児に対応した施設整備<幼児教育の担い手を支え,家庭や地域と連携・協働を促す環境づくり>
(4)教職員の活動を支えるための施設整備
(5)家庭や地域等との連携・協働を促す施設整備<その他の施設的配慮>
(6)安全を確保しつつ自発的な遊びを誘発する施設整備
(7)教育活動の変化に対応できる施設整備
言われれば当然のことが並んでいるようにも見えますが、
施設整備はいったん事が進むと簡単には軌道修正できませんので、
やはり準備段階からこれらのことを意識しておくことが大事なのだろうと思います。
そして、この報告書の基になっている指針が「幼稚園施設整備指針」。
この指針も改訂がなされています。
この資料の冒頭に、この改訂の趣旨がまとめられています。
引用します。
今般の改訂(平成30年3月)では,幼稚園教育要領の改訂や学校施設を取り巻く今日的課題に対応するため,「学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議」における検討を経て,幼児教育の場にふさわしい豊かな環境づくり,幼児教育の担い手を支え家庭や地域と連携・協働を促す環境づくり,その他の施設的配慮の観点から記述の充実を行った。
(赤文字は筆者による装飾です)
先ほどの7つの視点の中でも気づかれた方がいらっしゃるかもしれませんが、
今回の最大のテーマは
・教職員の活動を支える
・家庭や地域等との連携・協働を促す
ということではないか、と感じます。
施設は当然それを使う「お客様」にとっての利便性や安全性を重視すべきもの。
ただ、それと同時に「職員」も便利であり、安全である施設であるべき。
さらに、幼稚園の場合には社会性の高さはもちろんのこと、
社会や保護者との連携が非常に重要です。
その方々にも使っていただきやすい施設にしていくことは
社会全体での子育て、という観点から、なくてはならないものでしょう。
先に紹介した資料には「参考資料」として実例も掲載されています。
今後、施設整備の必要がある各園におかれましては、
ぜひともご参考になさっていただきたいと思います。
(文責:吉田)