女性の就労状況が日本経済にとっては重要だ、という論調があります。
だから、というわけではありませんが、女性の就労が増えている、
というニュースが流れました。
日本経済新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご容赦ください)
記事表題にある「M字カーブ」とは何でしょうか。
記事中に説明があります。
「M字カーブ」はこの労働力率を年齢層に分けてグラフを描いた時に現れる。女性は30代の子育て期に離職し、40代で子育てが一服すると再び働く傾向があるためだ。欧米は台形に近いが、日本は30代がへこむ「M」になる。女性の働く環境が整っていないことを示す事例とされてきた。
いろんな職場にお邪魔すると、この傾向は強く感じます。
それがここへきて解消されつつあるということ。
記事中のこのグラフを見ると顕著に変化している様子が分かります。
人手不足が深刻な昨今において、労働力として期待されているのが
「女性」と「外国人」だと言えるでしょう。
記事中でも、就業環境が整わないために社会進出できずにいる女性が
まだいることに言及しており、長時間労働にならない工夫や、
保育所等の整備、在宅勤務の活性化等、まだまだ後押しできる施策があるはず、
という論調です。
では、学校の現場ではどうでしょうか。
学校も他業種同様、あるいはもっと、労働力が不足しています。
が現状、女性の比率が特に低いとは感じませんし、
処遇も基本的には男女で差がないのがひとつの特徴です。
女性の活用、という観点だけでは人手不足を解消することは難しそうです。
労働力の増強のもう一つの切り札的存在である「外国人」の雇用も、
学校においては語学教育等、その場面が限られているのが現状でしょう。
以前からこのブログで書かせていただいている通り、
「採用」を通じての人材確保には限界があるように思います。
今こそ、「育成」の観点で人材を「人財」化することが必要なのではないでしょうか。
一方で、私学の経営管理職には女性が少ないように感じます。
学校経営にも女性の観点は必須でしょう。
もちろん、女性に限らず、いろいろな背景や経歴をお持ちの方にご意見を伺う機会があれば、経営の意思決定がより深い考察に基づくものにできるように思います。
学校経営の多様化、という視点もまた重要だと思うのですがいかがでしょうか。
(文責:吉田)