5歳~17歳を対象とした文部科学省の平成29年度学校保健統計速報によると
裸眼視力が1.0未満の小中学生の割合が過去最高になっているそうです。
以下、文部科学省より公表されている資料です。
この調査は、学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的として、昭和23年度より毎年実施されている調査です。
なお、今回の統計調査の確定値に関しては3月に文部科学省から公表される予定となっています。
調査結果のポイントとして以下が挙げられています。
【発育状態調査】
(1)身長の平均値の推移は,平成6年度から13 年度あたりをピークに、その後横ばい傾向。
(2)体重の平均値の推移は,平成10 年度から18 年度あたりをピークに,その後減少もしくは横ばい傾向。
(3)肥満傾向児の出現率の推移は,年齢層によりばらつきはあるが,平成 18 年度以降で見る
と概ね減少傾向。【健康状態調査】
(1)むし歯に関しては,ピーク時(昭和 40~50 年代)より減少傾向が続いており,中学校及び高等学校で過去最低。
(2)裸眼視力が1.0 未満の者は小学校及び中学校で増加傾向にあり,過去最高。
とのことです。
また、資料には主な疾病・異常等の推移を表にまとめられているのですが
視力1.0未満の小学生はなんど32.46%もいるそうです。
中学生は56.33%と2人に1人以上が近視という状況です。
これは、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末の影響が大きく出ているのではないでしょうか。
小学生の約3人に1人が視力1.0未満の状況を
「なんだそんなものか」ととるか「これは大変な状況だ」ととるか
意見の分かれるところだと思いますが、
失明の原因TOP5には強度近視がランクインしており、
「たかが近視」などとはいっていられない状況なのです。
昭和54年(1979年)の調査と比較すると、
当時は1.0未満の小学生は約17.9%と今の約半分程度です。
一般的に年齢が若いほど近視が進みやすいと言われていますので、
早めの対策が大切です。
これは学校だけの問題ではないので、ご家庭に対する啓蒙活動や
もしかすると指導も必要かもしれないですね。
この他にもさまざまな健康状態調査結果が公表されており、
むし歯に関してはピーク時(昭和 40~50 年代)より減少傾向が続いており,
中学校及び高等学校で過去最低を記録しているそうです。
私自身も普段は何気なく過ごしているのですが、
「お腹でてきているなぁ」や「前よりも疲れやすくなったなぁ」と
感じることが多々あります。
自分を見つめ直すためにも、しっかりとした検査と、
正しい生活習慣で過ごさなければならないと感じました。
学校経営も同じく、普段は何気なく日々進んでまいりますが、
多くの企業や法人が年度末決算を控えるこの時期に、
一度、健康診断してみるのはいかがでしょうか。
(文責:長森)