台風一過、とは言い切れない日本列島。
2週続けての台風に、あちこちで不安が広がったことと思います。
そして、今回は出入りさせていただいている学校さんでも
実際の被害を目にし、耳にしました。
仕事柄、現場に出かけて仕事をさせていただくことが多い私は、
その道中でも土砂崩れや電車の不通あるいは徐行など、
これほど続けて背筋が寒くなる光景を見ることはあまりない、
という1週間を過ごしました。
そんな先週の出来事です。
ある学校法人さんにお伺いし、予定通り、
経営管理職の皆さんが集う会議に参加させていただきました。
そして会議の冒頭、いつもの通り、Good&Newを行いました。
さて、Good&Newとはなんぞや??
と思われたでしょうか。
(弊社と何らかの関わりを持つ方はすでにご承知かもしれません)
Good&New、それは名前の通り
「よかったこと」「新たな気付き・発見」
を共有する、というだけのグループワークです。
「私はさっき、こんないいことがありました」
「昨日の夜、こんなふうに言われたのが嬉しかったです」
「今朝起きた時、こんなことに初めて気が付きました」
といったふうに。
ポイントは、
・どんな些細なことでも構わない
・全員が発表する
・発表を聞いたら拍手する
といったところでしょうか。
弊社では、セミナーや会議など、人が集う機会があれば、
その冒頭にこのGood&Newを実施することが多くあります。
先日お伺いしたその学校でも、それを実践したというわけです。
ちょうどその前週末に台風による被害を受けていたその学校では、
Good&Newのときに、普段とは少し違ったことが起こりました。
それは
「いいことがなかったんです。本当に」
との前置きが続出したこと。
そうかもしれませんよね、
台風被害でキャンパスが大変なことになっているわけですから。
ところが、もうひとつ興味深いことが起こりました。
それは、先ほどの言葉に続いたエピソード。
「被害の直後には使えなかった施設が今日復旧して使えるようになった」
「倒れた大木が今日運び出されて、普段通りの活動ができるようになった」
「ようやくぐっすり眠れた」
そんな言葉たちが次々と出てきました。
そして、私はそれらの言葉を聞きながら、こんな言葉が頭に浮かびました。
「当たり前こそ、尊いんだなあ」
施設が使えることも、普段の活動が行えることも、眠ったり笑ったりできることも。
それが当たり前の時には何にも気付かず、
おそらくGood&Newをやったとしても、
それがいいこととして共有されることはない、のかもしれません。
ところが、当たり前でなくなったとき、その有難みに気付きます。
言い古されてきたことではありますが、
その実感を伴うのはきっと自身が苦難に立たされた時なのでしょう。
私も、先のエピソードをお聞きしながら、
本当に良かったですね、と心から感じました。
皆さんの「良かったこと」は何ですか?
Good&Newの実践を通じて、
当たり前の尊さを改めて感じていただければと思います。
こんな記事も見つけました。
ご参考までにどうぞ。
(文責:吉田)