寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

都道府県別「留学生割合」ランキング

隔年で実施している文部科学省の取りまとめ、

平成27年度高等学校等における国際交流等の状況について」によると、

 

3カ月未満の研修旅行を含む高校生留学者数は2013年度は4万2,049人でしたが、

最新の2015年の調査では海外の社会情勢などの影響を受けて減少し、3万5,842人でした。

また、3カ月以上の留学、長期留学者は4,197人との結果が出ています。

 

 

文部科学省では、「トビタテ!留学JAPAN」を2013年から開始し、

高校生の留学者数を3万人から、2020年までに6万人に倍増する目標を掲げていますが、高校生全体に占める留学者数の最も高い県でも全体の2%しか留学できていない状況です。

以下、ランキング表です。

resemom.jp

 

実際に留学をする高校生の生徒数は伸び悩んでいますが、留学したいと考えている生徒は5割以上、留学したいと考えている高校生を応援するという保護者の割合は9割を超えるとの調査結果が出ています。

留学に関する意識調査 (※PDFデータです)

 

以前、私の働いていた勤務先でも、中学3年生の生徒さんの留学に携わることがありました。

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムの国際ボランティアコースに応募し、見事選考を勝ち抜き参加となりました。

 

行く前は、「向こうで読まなくなった本を寄贈する。」であるとか「日本の文房具を使って勉強を教える。」などと意気込んでいましたが、

行ってみると日本との違いに愕然とし、これまでの考えや経験は全く生きなかったそうです。

まず、両親の農作業の手伝いが中心で学校に行っていない小学生が多数であるとか、文房具を使っていないであるとか、そもそも両親も学校に行っていなかったであるとか…。

制度自体もあるようでないような国でどのように勉強の重要性を伝えるか、そして貧困を解消するためにいかに勉強が有益か、貧困を解消するための最善策は本当に教育なのだろうか、色々と考え伝えようとするもうまく伝えられず、すごく悩み、考えさせられてそうです。

そして帰ってきて言った一言が

「将来はユニセフで働いて、現地に合った制度を作ること」でした。

留学に行く前よりも一回りも二回りも大きくなっていました。

そんなトビタテ!留学JAPANの第4期募集がもう始まっています。

 

www.tobitate.mext.go.jp

治安や社会情勢など、先生方や、保護者のみなさまの不安も多いと思いますが、

社会に出るまでに一度は日本から飛び出して、広い世界を肌で感じ、外から自分自身や日本を見つめ直し、先を見通すことが難しいこれからの時代を生き抜く力を身に付けていくことが、20年後、30年後、100年後の日本の未来に繋がるように感じます。

応募は2018年2月1日までです。 

 

 (文責:長森)

www.ysmc.co.jp