サステイナブル、ワーカブル、ワイズスペンディング、アンシャンレジーム・・・
ここ最近、「カタカナ言葉」が特に溢れかえっているように感じます。
ちなみに、冒頭の言葉は横文字好きでお馴染みの東京都小池都知事が使われたものです。
ルー大柴さん程度の内容なら私でも十分に理解できるのですが、普段全く馴染みのない「カタカナ言葉」を連発されると話の内容を理解するのにとても苦労し、実に不親切だと感じます。
先日、文化庁が「平成28年度 国語に関する世論調査」の結果を公表しましたが、私と同じように感じている人は多いようです。
この調査では、主にコミュニケーションに関する質問が多いのですが、以下の質問の結果が馴染みのない言葉が聞き手にとってはいかに不親切であるかを物語っています。
Q.言葉や言葉の使い方に関して、困っている、気になっているのはどんなことか
- 流行語や新しい言葉の意味が分からないことがある 55.5%
- 外来語・外国語の意味が分からないことがある 55.0%
コミュニケーションの成立には聞き手の理解が欠かせませんが、聞き手が理解できないような言葉を織り交ぜられるとそれは難しくなります。
ですから、相手に合わせたわかりやすい言葉で伝えることはとても重要です。
なお、このようなことは流行語や外来語などに限ったことではなく、特定の業界や組織でのみ使用するような専門用語にも当てはまります。
例えば、学校や幼稚園でしか使わないような専門言葉はないでしょうか?
特定の組織に長く属しているとその組織の専門用語が当たり前の言葉になってしまいますが、組織外の人にとってはただの意味のわからない言葉です。
そのような専門用語を外部の人との会話で使っても、実はちゃんと伝わっていないということが十分にあり得ます。
保護者や地域の方々などとコミュニケーションを図る際には、相手にしっかりと理解していただくことを第一に考え、わかりやすい言葉で話すことに努めたいですね。
(文責:木村)