寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

子供の読書活動推進に関する有識者会議

昨今、「青少年の〇〇離れ」や「若者の〇〇離れ」という言葉をよく耳にします。

例えば、テレビや新聞、車などが話題になることが多いですが、読書も例外ではないようです。

そのような背景もあり、文部科学省に「子供の読書活動推進に関する有識者会議」が設置されました。

 

子供の読書活動推進に関する有識者会議:文部科学省

 

当該会議の設置の趣旨は以下のようになっています。

 「子どもの読書活動の推進に関する法律」(平成 13 年法律第 154 号)に基づき、政府として概ね5年に一度、「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」(以下、基本計画。)を策定している。
 近年、情報通信技術の普及による中高生のスマートフォン保有率の急増等、子供を取り巻く環境の変化が見受けられ、子供の読書については、高校生の不読率の上昇等が課題となっている。また今年度は、平成 25 年5月に行われた現行基本計画策定から5年目を迎え、次期基本計画の策定に向けて、検討を進めていく時期に来ている。
 次期の基本計画が、子供の読書活動の推進に一層意義のあるものとなるよう、各分野における有識者からの意見を継続的に伺う会議として「子供の読書活動推進に関する有識者会議」を設置することとする。

 

まず、「子どもの読書活動の推進に関する法律」が施行されていることを全く知りませんでした。世の中にはいろんな法律があるものですね・・・。

そして、引用文にあるように、やはり読書離れにはスマホの爆発的な普及が大きく影響しているようです。

特に、高校生の不読率の上昇が課題とされていますが、本を読まない理由として、主に2つが挙げられています。

  1. 中学生の時には本を読んでいたが、高校生になってから他の活動等で時間がなくなり本を読まなくなった。
  2. 中学生の時から本を読む習慣がなく、高校生になっても本は読まない。

1の「他の活動等」が何を指すのかは明記されていませんが、スマホや娯楽の多様化の影響だけでなく、受験勉強や部活動、アルバイト等で単純に本を読むゆとりがない子どもが多いのかもしれませんね。

2の場合はいわゆる読書嫌いですね。やはり幼い頃からの習慣づけは大切です。

 

ちなみに、国立青少年教育振興機構の調査によると、読書をすることが多い子供ほど、コミュニケーションスキルや礼儀・マナースキルが高い傾向にあるとの結果が出ています。

スマホと同様に、子ども達にとって本もなくてはならない身近な存在となるような取り組みを期待したいところです。

また、我々大人も子ども達の見本となるようにもっと読書を楽しまなければいけませんね。電車やカフェなどでは、ほとんどの大人がスマホを触っていますので・・・。

 

 

(文責:木村)

www.ysmc.co.jp