寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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将来構想部会

久しぶりに文科省の審議会での情報を共有させていただきます。

将来構想部会(第9期~)(第2回) 配付資料:文部科学省

 

その名も「将来構想部会」。

上記リンクは第2回開催分が掲載されているページですが、

その議題も「我が国の高等教育に関する将来構想について」となっています。

まずはこの部会に諮問された内容を見てみましょう。

上記リンクの「資料1」に掲載されているものを転載(ただし一部加工)いたします。

 

第4次産業構造革命などの産業構造の変化に加え、2040年に18歳人口が大幅に減少することが想定される。
(中略)

1.各高等教育機関の強化に向け早急に取り組むべき方策
 各高等教育機関の強化に向け、以下の事項を中心に検討
・学修に関する評価の厳格化
・社会人学生の受入れ
・他機関と連携した教育の高度化

2.学修の質の向上に向けた制度等の在り方
・「学位プログラム」の位置付け、学生と教員の比率の改善ICTの効果的な利活用について、設置基準、設置審査、認証評価、情報公開の在り方を含め総合的・抜本的に検討
・学位等の国際的通用性の確保、外国人留学生の受入れ・日本人学生の海外留学の促進、社会に出た者が何度でも学び直せる環境の整備、高等教育機関間あるいは企業等との間での教員・学生の流動性の向上

3.高等教育機関全体の規模も視野に入れた、地域における質の高い高等教育機会の確保の在り方
 今後の高等教育全体の規模も視野にいれつつ、地域おける質の高い高等教育機会を確保するための抜本的な構造改革について検討
・既存の学部・学科等の構成や教育課程の見直しを促進するための方策
・高等教育機関間、高等教育機関と地方自治体・産業界との連携の強化に関する方策
・分野別・産業別の人材育成の需要の状況
国公私の設置者別の役割分担の在り方
国公私の設置者の枠を超えた連携・統合等の可能性
 ※大学の機能別分化の在り方

4.高等教育の改革を支える支援方策の在り方
・教育研究を支える基盤的経費、競争的資金の充実、その配分の在り方
・学生への経済的支援の充実など教育負担軽

(赤文字は筆者による修飾です。最後が切れてしまっていますが、文科省ページがこうなってしまっているので、そのまま掲載いたします)

 

ちょっと気になることを赤文字にしてみました。

特に最後のほうには「設置者の枠を超えた統合」という点にも言及があります。

 

今後、「子供たち」という国内市場は縮小の一途をたどります。

これは、数十年単位で動かすことのできない、確実な予測です。

そして、このことは誰しも知っていることなのですが、

その備え、あるいはそのような社会における事項の存在意義が

各校において十分検討されているかといえば…そうではないようにも思います。

 

建学の精神を中心に据え、これまで歩んできた御校が、

市場の縮小という外部環境の中でどのような存在感を示すのか。

やはりどう考えても、将来ビジョン、そして中長期の経営計画は必須です。

 

国策としての将来構想はすでに始まりました。

御校の将来構想…いつ始めますか?今でしょ。(古い…)

 

(文責:吉田)

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