寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

熱中症予防を始めましょう!

ここ最近、日中の気温が30度前後になる日があり、急に暑さを感じるようになりました。夏本番を迎える前に夏バテしてしまいそうですね・・・。

さて、気温が上がると怖いのが熱中症です。学校においても毎年のように熱中症事故は多発しており、今の時期からしっかりと予防策を講じておく必要があるでしょう。

 

先日、文部科学省から各都道府県や指定都市教委など対し、熱中症事故防止についての依頼書が出されました。

以下は依頼書の全文です。

 

熱中症事故の防止については、例年、各学校において御対応いただいていますが、別紙1のとおり、依然として学校の管理下における熱中症事故は発生しており、生徒が死亡する事案も生じています。
熱中症は、活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分や塩分の補給ができる環境を整え、活動中や終了後にも適宜補給を行うこと等の適切な措置を講ずれば十分防ぐことが可能です。また、熱中症の疑いのある症状が見られた場合には、早期に水分・塩分補給、体温の冷却、病院への搬送等適切な処置を行うことが必要です。
学校の管理下における熱中症事故は、ほとんどが体育・スポーツ活動によるものですが、運動部活動以外の部活動や、屋内での授業中においても発生しており、また、暑くなり始めや急に暑くなる日等の体がまだ暑さに慣れていない時期、それほど高くない気温(25~30℃)でも湿度等その他の条件により発生していることを踏まえ、教育課程内外を問わずこの時期から熱中症事故の防止のための適切な措置を講ずるようお願いします。
また、政府においては、平成25年度から、熱中症搬送者数や死亡者数の急増する7月を「熱中症予防強化月間」と定め、国民や関係機関への周知等を強化して、熱中症の発生を大幅に減らすよう熱中症予防の取組を推進することとしている他、環境省では一般参加が可能な取組として、平成29年5月21日から22日にかけて、「熱中症対策シンポジウム」を開催する予定となっている等、各省庁も連携して熱中症の予防を推進しています。
教育委員会等におかれては、「学校における体育活動中の事故防止のための映像資料」(平成26年3月文部科学省)、「『体育活動における熱中症予防』調査研究報告書」(平成26年3月独立行政法人日本スポーツ振興センター)及び「熱中症環境保健マニュアル」(平成26年3月改訂環境省)等を参考として、関係者に対して熱中症事故防止に必要な事項の理解を徹底されるとともに、「熱中症予防強化月間」についても、その趣旨を踏まえて熱中症予防に取り組むようお願いします。

なお、都道府県教育委員会においては、域内の市区町村教育委員会及び所管の学校(大学を除く)に対し、都道府県私立学校主管課においては、所轄の私立学校等に対し、構造改革特別区域法第12条第1項の認定を受けた地方公共団体の学校設置会社担当課においては、所轄の学校設置会社の設置する学校に対し、都道府県認定こども園主管課においては、域内の市区町村認定こども園主管課及び所轄の認定こども園に対しても周知するようお取り計らい願います。

 

熱中症事故の防止について(依頼):文部科学省

 

 

なお、この依頼に添付されている別紙によると、平成26年度から平成28年度にかけて、学校の管理下における熱中症の発生件数は増加傾向にあります。

ちなみに高等学校では、平成26年度は2、013件、平成27年度は2,204件、平成28年度は2,217件となっており、増加傾向であることに加えて、発生件数自体も多くなっています。

依頼文にもあるとおり、熱中症により生徒が死亡したり後遺症が残るような事案が毎年発生していますので、全ての学校で万全の対策を講じることが望まれます。

 

 

(文責:木村)

www.ysmc.co.jp