私が大学在学中に就職活動を行っていた頃は「就職超氷河期」と言われていましたが、現在は景気が回復傾向にあることに加えて急速な少子高齢化により「採用氷河期」と言われているそうです。
つまり、最近は「売り手市場」の状態が続いているということで、就職超氷河期に就職活動を経験した私にとっては非常に羨ましく感じるのですが、就職しやすいからといって就職後にバリバリ活躍できるかというのは全く別問題ですね。当然やる気や能力次第ということになります。
ですので、企業としてはただでさえ少ないパイの中から少しでも良い(活躍してもらえそうな)人材を採用したい=良い人材の奪い合いということになります。
では、企業はどのような人材を採用したいと考えているのでしょうか。
株式会社帝国データバンクが「人材確保に関する企業の意識調査」を行い、結果を公表しました。
採用活動の際に企業が求める人物像のベスト5は以下のようになっています。
1位 意欲的である
2位 コミュニケーション能力が高い
3位 素直である
4位 真面目、または誠実な人柄である
5位 明るい性格である
採用面接の段階でどこまで見極めることができるかが難しいところですが、意欲的でコミュニケーション能力が高い人物なら入社後に活躍できる可能性が非常に高いと多くの企業が考えているということですね。
つまり、企業としては意欲的でコミュニケーション能力の高い人材を一人でも多く学校や家庭で育てて欲しいと考えているということが言えそうです。
企業からのリクエストに応えるために学校が存在しているわけではありませんが、これらの能力は間違いなく学校生活を通じて身に付けたり向上させることができる能力だと思います。特にアクティブ・ラーニングの授業などはその典型ではないでしょうか。
アクティブ・ラーニングをうまく展開できていない学校も多いようですが、子どもたちの能力を大きく飛躍させるためにも、是非とも積極的に展開していただければと感じます。
その結果、企業が求める人材が多くの学校から輩出されるようになれば、日本の将来も明るくなるのではないでしょうか。
(文責:木村)