まずは先週末、弊社セミナーに多くの方にお越しいただきましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。
そのご報告は明日のこのブログで。
さて東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の共同研究プロジェクトが「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」の結果速報を公表しました。
http://berd.benesse.jp/up_images/research/20170419release.pdf
調査の主な結果は以下のとおりとなっています。
- 中2生と高1生は、1年前よりも学習時間を減らす子どもが5~6割いる。
- 勉強が「嫌い」は中2生ではじめて半数を超え、約6割に。
- 1年間の間に「嫌い」だった勉強が「好き」に変わる子どもが約1割いる。
- 勉強が「好き」になった子どもは、学習時間が増加し、成績も上昇。
- 勉強が「好き」になった子どもは、高い学習意欲を持ち、学習方法を工夫している。
本ブログのタイトルにもしています「中2問題」ですが、勉強が「嫌い」と回答した子どもの割合は、小6で31.3%、中1で45.5%、中2で57.3%と推移しており、残念ながら学年が上がるにつれてグングン上昇してしまっています。中2にもなれば半数以上の子どもが「勉強は嫌い」と感じてしまっているようです。
確かに、中学校になると学習内容が急に難しくなりますので、授業の内容を十分に理解できずについていけなくなってしまい、「勉強なんて嫌いだ!」と感じてしまう子どもの割合が急激に上がってしまうのでしょう。数学や理科が苦手だった私も中学時代にはそのように感じていたように思います。
ですので、中学校から高校にかけて、子どもを勉強嫌いにさせないためには、子どもたちにいかに興味を持って授業を受けさせることができるかが大きなポイントになりそうですね。
一方、勉強を「嫌い」にならずに「好き」になった子どもたちが勉強する理由の特徴として、「新しいことを知るのがうれしいから」と「自分の希望する高校や大学に進みたいから」の二つが挙げられています。自分の中で動機付けがされると自発的に勉強するようになり、勉強嫌いにはなりにくいようですね。
これらの結果を見ると、将来の夢や希望を持つということって本当に大切な事だと再認識させられます。何のために勉強しているのかがわからないと、当然勉強に取り組む姿勢も変わってきますし、理解度も大きく変わってくるでしょう。これは子どもに限ったことではなく、大人にも当てはまることですね。
将来どんなことを成し遂げたいのかといった夢や希望を子どもたちに持たせることが教員や保護者にとっての大きな役割なのかもしれませんね。
(文責:木村)