学校種として認定こども園・中学校・高等学校を持っていらっしゃいます。
特筆すべきは高等学校法人としては国内でも先頭を走っているであろう、先進的な教育環境整備。
「ラーニングコモンズ」の素晴らしさはもちろんですが、個々の生徒の学習履歴を記録しながらデータベース化する「e-ポートフォリオ」システムは、今後展開されるであろう多様な学習内容をもしっかりフォローする、非常に優れたシステムとして各方面から注目を集めておられます。
私自身、清教学園さんとのお付き合いはすでに10年を超えていますが、いつも感じるのは「挨拶」の良さです。
教職員さんはもちろんのこと、生徒さんの挨拶が自然に出てくるのが清教学園。
挨拶が学校のブランド力を向上させていることを確信できる、数少ない学校だと思います。
そんな清教学園さんには、弊社情報誌の新連載、「教えて!事務長先生」の記念すべき第1回にご登場いただきました。
全文はこちらからご覧ください↓
インタビューにお答えくださったのは法人事務局長・植野公稔さん。
ご自身も清教学園卒業生(卒業後は東京大学へ進学)でいらっしゃいますので、インタビューの端々に母校愛を感じます。
一方で、学校事務を担当する立場として、とても大切なことをおっしゃってくださっています。
事務職員全体として単なる「事務屋」になってはいけないということを常に意識していますね。職員に対しては「教育機関としてのあるべき姿を仕事の中で具現化する」ということへの意識付けが行なえるよう心掛けています。全ての職員がいわば総合職のような広い視野を持って、しかも教育内容にも目利きができるような見識を持って業務を行えるようになることが目標ですね。それぞれの職員には担当する業務がありますが、全ての仕事は生徒達の成長・将来の夢の実現に繋がっています。そのことに対してどのように貢献することができるかを各職員が常に意識しながら仕事できるかがポイントですね。
目の前の仕事に没頭してしまう…そんな事務職員ではいけないんだ、ということを力強い言葉にしていただいたように感じます。
事務職員も教育内容に意識を持たねば!
そんな意気込みのある学校、本当に素敵ですよね。
もうひとつ、インタビューの中で、私が清教学園さんについて強く感じている点が出てきましたのでそちらも引用させていただきます。
実際、管理職を中心に教職員が知恵を寄せ合いながら「組織で運営する」という学園体制が目指されています。私も含めて、管理職は本来の管轄ではない部署の教職員とも積極的に意思疎通を図っていて、全員で共に学園を運営していけるような仕組みになるよう努めています。
清教学園さんに私が当初関わり始めた頃、こんな提案をさせていただきました。
歴史上の政権を分析して、次のことに気づいたと言われています。
すなわち、歴史的に政権の拠り所は3種類しかなく、
それは「カリスマ」に頼るか、
「世襲」に頼るか、
もしくは「組織の力」に頼るか、であると。
そして、カリスマや世襲は終わりのある政権となるが、
「組織の力」だけは唯一永続できる政権になる、と。
今こそ組織の力を養うべきときです。
「経営者」ではなく「経営チーム」で事にあたるために、
ぜひ事業計画を作ってください。』
そして、真っ先にその取組を始めていただいたのが他ならぬ清教学園さんです。
あれから10年余。
着実に「組織の力」を養ってこられたことに心から敬意を表しております。
事務室は学校事務だけで完結してはならない。
組織全体、学校全体の活動を見据え、何より生徒たちのため、自分たちに何ができるのか考えながら行動する。
ひいてはその力が組織全体の力へと発展する…
来月5月号も清教学園さんへのインタビュー後編を掲載予定です。
どうぞご期待ください。
(文責:吉田)