寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

高等学校におけるICT活用状況

ここ最近、学校現場でのICTの利活用が進み、教育内容が大きな転換期をむかえているように感じます。オフィスはもちろん多くの家庭にPCがあったり、子ども達は当たり前のようにスマホを利用している時代ですから、学校現場だけが昔のままという訳にはいかないのが世の中の流れですね。

 

ただ、株式会社旺文社が、全国の高等学校計1,346校を対象に高等学校におけるICT機器・サービスの導入状況および活用の実態について調査した結果を見ると、課題は多いようです。

 

www.obunsha.co.jp

 

タブレット型PCを1台以上導入している高等学校は、約3割


ICT活用端末として注目されているタブレット型PCを校内に1台以上導入している高等学校の割合は、全体の29.6%となりました。主に私立高等学校での導入が、配備率・配備数ともに牽引している状況です。


タブレット型PC導入校の約半数が「活用できていない」。「教員のスキル」を課題に挙げる学校が多数


タブレット型PCの活用状況について調査したところ、導入校の約半数が「活用できていない」と答えています。なかでも、課題として挙げられた回答は「教員の活用スキルの引き上げ」が最も多く、高等学校での教務・指導への効果的な活用に対して、教員側が抱く課題意識が浮き彫りとなりました。

 

せっかくタブレット型端末を導入したにも関わらず、半数程度の学校で十分に活用できていないようです。

活用に向けての課題として挙げられているのが「教員の活用スキルの引き上げ」とのことですが、確かに過去に経験のない試みをスタートさせる訳ですから、機器を導入したからといって全てがうまくいくわけではありません。当然、試行錯誤を繰り返しながら進めていくしかないのでしょう。

 

ただ、昨今の教員の長時間労働問題を踏まえると、このような研究に十分な時間を割くことができていないことも考えられますし、中には「タブレットなんて触ったことがないんだけど・・・」という教員の方もいらっしゃるかと思います。

 

ICTの導入にあたっては、何を実現するために導入するのかであったり、どのように活用すれば十分な教育効果を発揮することができるのかをしっかりと検討する必要があると感じます。

 

そして何より、他校での成功事例があれば積極的に取り入れる(教えてもらう)ことも必要ではないでしょうか。

 

 

(文責:木村)

www.ysmc.co.jp